こんにちは、やさしい世界ぱーとつー！【HUNTER×HUNTER】 (ページ20)

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ぶち折れフラグページ20

いい服は見つからなかったらしいけど、代わりにマチとお揃いのブレスレットを作ってあげた。

私はもとより、マチも華美なものは好まないだろうと考えて、茶革のループブレスレットを。小さなシルバーのチェーンには、マチの瞳に似た色の石を埋め込んだ。

マチはとっても喜んでくれたけど、「俺にはないの？」とシャルが拗ねる結果になった。可愛かったので良しとする。シャルには悩んだ末、フェザーのついた黒革ブレスレットをあげた。デザインこそ私たちのと同じ。けれど実は飾りのフェザーはフェニックスの尾(FF)なのだ。

来る未来のため、伏線は忘れない。流石私。

フェニックスの尾知らない人はググってみてね。

…とまあ、昨日はこんな感じで二人と別れた。話を聞くと「呼び出しがあった」のでもう行ってしまうのだとか。

クロロかな。私はヨークシン編をざっと頭でおもいうかべながら二人を見送った。

さて、そして、今日だが。

現在私は200階にいる。通路の奥から漏れでるオーラに、物怖じせず、何も感じず、立っている。ただそれだけだ。

まあ、私の後ろにいるゴンとキルアは勿論進めないでいるのだが。

説明をしよう。200階以上は念能力者の巣窟だ。

故に習得していないものはこの先に進めない。もし振り切って進んだとしても、試合で何をされているかわからないうちに倒される。

つまりまだ念を知らない彼らにとって、この先はまだ早いよってことである。

「…うーん、やっぱり私が教えてあげるべきだったのかも…？」

今まで頑なに彼らに念のことを感づかせないようにしていた私だが、今めっちゃ辛そうなゴンとキルアを見て若干の罪悪感が湧いている。

え？着せ替えカ○ラ？なんの話かな？(すっとぼけ)

「Aは…なんで、平気なの！？」

「なんで…なんで、か。それは＿＿＿＿」

「彼女は僕より強いからさ♡」

うわ、やなオーラ。

温い突風が吹くような感覚が流れてきて、私は顔を顰めて通路の奥を見る。

ゴンとキルアは吹き飛ばされてしまった。全く手荒い。

「ヒソカ…ゴンとキルアを苛めないでよ」

「違うよ♤警告さ♧」

「伸縮自在の愛」が私を捕まえようとしたけれどなんてことは無い。

私は一本抜き取ったダガーに「周」をしてそれらを切り落とした。すげえ！切れるんだ！物は試しだったけどやってみるもんだね。

ヒソカはみるみるうちに楽しそうな笑顔を浮かべる。やめろ。こんなとこで戦いたくないぞ私は。