こんにちは、やさしい世界ぱーとつー！【HUNTER×HUNTER】 (ページ13)

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大人の余裕ですかねページ13

ズシくんの可愛さに引き続き癒されていると、突然ぱちぱちと拍手の音が聞こえてきた。

見れば眼鏡に黒髪の男性が歩み寄ってきていて、私は変な声を寸前で押しとどめて唸り声に変えた。この作業この世界に来て何回やっただろう。

代わりに心の中で叫ぶことにする。ん゛んっ、あーあー、よし発声OK。

スーッ(呼吸音)、ウイングさんだああああああああ！！！！！イケメン！！！！！！！！！

「ズシ！よくやった」

「師範代！」

ひえ…ひええ…初だ…初のまともイケメン大人キャラだ…！！！(ハンゾーはイケメンの枠からは外している。何故ってゴンの恨みがあるからね)

「ちゃんと教えを守ってたね」

ウイングさんは微笑んでズシくんに言った。私はひええ、と変な声が出そうになって、全力で歯を食いしばった。微笑み顔まで美しいってどうなってんの。

「押忍！光栄っす！師範代、またシャツが」

「あっごめんごめん、そちらは？」

指摘されて慌ててシャツを入れ直すウイングさん。ズシくん(弟子)に若干のだらしなさを指摘されるウイングさん(師匠)…うっ…かわいい…

「こちらの3人はゴンさんにキルアさん、Aさんっす」

「初めまして、ウイングです」

「押忍！」

「あ、初めまして。Aといいます」

流石に押忍とか言うのはお年頃なので遠慮した。心の中で言ったよ！！！きっと誰よりも大きな声で！！！

「まさかズシ以外に子供が来てるなんて思わなかったよ。それにこんな可愛らしいお嬢さんまで。君たちはなんでここに？」

「かっ、可愛らしいなんてそんな…！」

無理だった。私は盛大に照れた。ウイングさんが！！！！！可愛いって私に言ってくれた！！！！！！！そんなキャラかあんた、と思わなくもないがそうだ私そういえば美少女だったわ。

頬に右手を当てて恥じらう私を、UMAでも見たような顔をしてゴンとキルアが見てくる。やめて若干恥ずい。

「お前兄貴に抱っこされても微塵も照れなかった癖に、見え透いたお世辞には照れるんだな」

「慣れてないんだよ面と向かって言われるの…うっ…暫く引きずる…」

「ウブかよ…あー、で、俺らがなんでここに来たかだっけ。まあ強くなるためなんだけど、俺達全然金なくてお小遣い稼ぎもかねてんだけど」

「キルア、ここの経験者なんです」

ゴンが言うと、ウイングさんは感心したように「そうか」と言った。