ハートキャッチ(物理)ってか ページ8
ヒソカから体良く逃げたところで一息つく。推しではあるけれどこの試験会場で親しくなりすぎるとわりかし都合上宜しくない。
あと美少年バージョンの方が好きだし。ヒソカの念の感じが思ってたより粘っこくて「うわあ…」ってなったのもある。
私はふう、と息をついてかいてもない汗を拭う。
「さあて…頑張らないと」
「何を?」
「そりゃ___!?!?」
無論ボロが出ないようにだよ、と答えかけて口を噤んだ。何故ならその声に大変聞き覚えがあったからだ。
意味もなく息を殺して声を見下ろした。私よりほんの少し低いそこで、ふわふわ猫毛の銀髪とキラキラ猫目のサファイアがこちらを伺っていた。
試験が始まるまでのこの一瞬に果たして私は何度精神的に死んだんだろう。カウントしてないからわからないな、などと、脳が現実逃避を始めた途端、「そりゃ、何?」またその声が現実に引っ張り戻してきてもう諦めた。
素晴らしいショタボだね____そう、君子淑女の皆々様はお分かりだろう。彼だ。キルア・ゾルディック。我が推しゾル家の三男坊。あざとさとかっこよさを兼ね備えたツンデレ猫系少年だ。
「___試験を、に決まってるでしょ。ハンターライセンスさえ取っちゃえればそれでこの先安泰だもん」
若干冷静な感じの口調になってきてるの直したい。私のキャラじゃない…うっ…
謎に人見知り発動するんじゃないよ私の馬鹿野郎。人知れずとほほ、と沈む私など勿論露ほども知らないキルアは、「ふうん」と、(自分から聞いてきたくせに)興味なさげに返事した。
「おねーさん強いよね」
「ヴッ…ん、そう?そう見えるなら光栄だけど」
おねーさんだと!?やめろその呼び方は私に効く。会心の一撃だ。
発狂して叫びそうになったのをなんとか抑えて唸り声にした。誤魔化しきれたかは微妙な所だったがキルアは別段気にしなかった。君の気まぐれさに今は救われている。ありがとうエンジェル…
「…その、さ、「おねーさん」っての、辞めない?対して年離れてないと思うし…」
「ホントかよ。17くらいに見える」
「15歳だよ、これでも。…自己紹介しようかな、私はA。よろしく少年」
「A、ね。俺はキルア、よろしく」
ふ、とませた笑いをしたキルアに心臓持ってかれそうになった。物理ではなく。でも彼の場合洒落にならない。
私もそれを真似て(無論筋肉で)笑ってみた。「笑えるんじゃん」と褒められた。死ぬほど嬉しかった。
借りてきた猫が思いの外懐いてきた気分→←よく考えたら生身で試験受けようとしてた
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にゃこ(プロフ) - 私の心境をしっかり代弁してくれる最高の夢主ですありがとうございます!!クラピカは天使ですね(吐血)更新楽しみに待ってます! (2017年10月11日 17時) (レス) id: 96f522b5ba (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - 神崎舞さん» あー、本当ですね…!うっかりでした、ご指摘ありがとうございます!修正しておきました! (2017年9月24日 11時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 『第七試合長くないかな』の話で、最後のキルアのセリフの主人公の名前固定になってませんか? (2017年9月24日 10時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - ふわさん» 一日一回更新するように心がけております!よじ試験無事終わりました!キルアももうちょい出張らせますね!ありがとうございますがんばります! (2017年9月22日 23時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 更新多いから嬉しいです!よじ試験終わりますね!(よじ試験だったっけ)お疲れ様です!キルア(ショタ)にすごく癒されたいです・・・。がんばってください!これからも応援しています! (2017年9月22日 23時) (レス) id: 79dd4d3ff6 (このIDを非表示/違反報告)
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