こんにちは、やさしい世界【HUNTER×HUNTER】

動機なんてそんなものである ページ4

「A！それを満遍なく身体中に纏うんだ！」



おっとそうだ、このままじゃ死ぬわ。


私はゆっくり息を吐いて、血の巡りを意識する。できるだけ薄く、固く。イメージとしては鉄板。私は強固な鉄板に体を包み込ませるイメージをした。


先程あれだけ耳元で鳴っていた動悸がやんだ時に、私は思い知った。


ああ、畜生、と。この世界について私は思い知ってしまった。イージーモードなんかじゃない。むしろこの可愛さはハードモードだ。


「HUNTER×HUNTER」＿＿＿私はその作品をよく知っていた。今私が訳もわからず開けられたのは「精孔」。流れ出た「何か」は「オーラ」。そして今、纏いつけたこの技は「纏」＿＿＿


とんでもない世界に来てしまったらしい。私は微かに震えた。



「…流石、俺達の娘だ。こんなにも早く「纏」を習得してしまうとは…」



いや割と必死よパピー。すげーなゴンとキルアこんなのやらされてたんだ。

私は「まあ主人公だしこのくらいはパスするよな」とか考えていた当時の私を恥じた。



「あなた、じゃあ…」

「ああ…やはり、Aはハンターになるべきだ。俺達がそうであるように…ヒスイ、血は争えないんだよ」

「…そうね、コハク」



えっ2人ともハンターだったの？なにそれこわいんだけど。陰謀を感じるよ私は。

でも待ってそれもしや推しに会えるのでは？では？



「私、…ハンターに、なりたい！」



割と邪な考えの元、私は明るく言い放った。

念の開発って悩むよね→←話す上の文法は割と皆気にしていない

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