ドゥラェモォン ページ24
あの後「念で服着ればいいんじゃね」と考えついた私は、ちょうど持っていた携帯(防水性)に「破れたバイオライト」でドゥラェモォンの着せ替えカ○ラを付与した。
そして適当な服の画像を保存し、なんの脈絡もなく自撮りし服を着て脱兎のごとく逃げ延びた次第だ。やったぜ。
因みにその服がふわふわのネグリジェだったのも気にしちゃいけない。まあ私美少女だし似合うから大丈___
「わあ!?」
「っ…!?」
角を曲がった途端誰かにぶつかって、「大丈夫」の「夫」が言えなかった。脳内とはいえ。
勢い余って押し倒しちゃったけど誰だろう。私は「ごめんなさい、」と謝罪しつつその人の顔を見た。
__床に散らばる金糸の髪に、見開かれた焦げ茶色の瞳。
見覚えがある。というかここに来るまでほとんど一緒にいた。
「__クラピカ!ごめん!」
「A…!?どうしたんだ、そんなに急いで…
と、とりあえず退いてくれないか」
私は瞬時に退いた。絶対重かったね!ごめんね!
クラピカに手を差し伸べて、彼の手を引っ張って起こした。
「ごめんね、ちょっと…色々…あってさ、急いでたの」
「そう、か。いや、構わない。君ひとりぶつかられた衝撃など可愛いものさ」
クラピカはふっ、と笑った。うっ…笑い方が美しい…天使…
「?…君、髪が濡れてるぞ」
ふと、クラピカの指が毛先に触れた。ぴん、と水が跳ねて首にかかる。つめたい。
「え?…あー、さっきまでお風呂入ってたからね、拭かずに出てきちゃった」
畜生、ヒソカとイルミのせいだ。私は密かに歯軋りした。ギリィ。
するとどこからかタオルを取り出したクラピカが私の頭を拭き始めた。
「風邪を引くぞ」
えっ…惚れそう…
惚れてた(盲点)
私は「ありがとう」とはにかみながら、大人しく頭を拭かれていた。
・
(…ところで、何故ネグリジェを…?)
彼女のやわい髪をタオルでもって拭きながら、何となく熟考した。
単に風呂上がりだからだろうが、どうにも様子がおかしい。まるで何かから逃げてきたようだ。
___まあ、でも。もししつこく聞いたとしても、彼女は上手く躱して答えないだろう。確証はないが、そんな気がした。
でも、これだけは言っておこうと思って口を開いた。
「…何かあったら、私に相談するんだぞ。微力かもしれないが少しは助けてやれる筈だ」
乾いた髪からタオルを退けつつそう言えば、Aは目を瞬かせながら、眩しく笑った。
ジャンケン強くていいことって実はそんなにない→←おふろおふろ
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にゃこ(プロフ) - 私の心境をしっかり代弁してくれる最高の夢主ですありがとうございます!!クラピカは天使ですね(吐血)更新楽しみに待ってます! (2017年10月11日 17時) (レス) id: 96f522b5ba (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - 神崎舞さん» あー、本当ですね…!うっかりでした、ご指摘ありがとうございます!修正しておきました! (2017年9月24日 11時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 『第七試合長くないかな』の話で、最後のキルアのセリフの主人公の名前固定になってませんか? (2017年9月24日 10時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - ふわさん» 一日一回更新するように心がけております!よじ試験無事終わりました!キルアももうちょい出張らせますね!ありがとうございますがんばります! (2017年9月22日 23時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 更新多いから嬉しいです!よじ試験終わりますね!(よじ試験だったっけ)お疲れ様です!キルア(ショタ)にすごく癒されたいです・・・。がんばってください!これからも応援しています! (2017年9月22日 23時) (レス) id: 79dd4d3ff6 (このIDを非表示/違反報告)
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