自分の欲には忠実でいたいよね ページ14
「A！」
「ﾋｪ…」
前略、攫われました。
霧に巻かれず、且つクラピカレオリオゴンキルアをギリ視認できる所で緩く走ってたら、ガッと腕で腰を攫われて俵みたいに担がれた。
皆の私を呼ぶ声が聞こえる。けれど私は、逆さの視界に見える、私をさらったその人を見て＿＿＿それどころではなくなってしまった。
針だらけの顔。冷たい瞳。本来なら本質が見え隠れするはずの目は私以外の何も移していない。凍った湖によく似ていた。
「…黙って背負われてて」
私は頷かざるを得なかった。
段々皆から引き離される。私は死ぬかもしれない若干の恐怖に、頭の中でとりあえずお経を唱えた。因みに前世の実家は浄土真宗だった。
助けて神様仏様…やっぱり助けないでイルミの針触りたい！！！
変な方向に思考が飛躍し始めた所で、走っていたイルミ(ギタラクル)が漸く止まる。
人気は無い。獣の気配はある。けれどイルミの微弱な殺気が上手く虫除け(獣除け？)になって近づいては来ない。
私が逃げようとしていないことを察したのか、イルミは存外優しく私を下ろして、顔の針を手当り次第抜き始めた。私は状況に合わず興奮した。
イルミの！素顔！拝める！！
ぼこぼこ、ばきばき、と、人体の立てる音ではないような音を立てながらトランスフォームするイルミのお顔。
モヒカンはいつの間にかサラサラキューティクルの黒髪ロングに変わり、怖かった顔は真っ白な肌にぱっちり猫目の美人に変わっていた。
「えっ…すき…」
思わずそう零した私は悪くない。イルミが美人なせいだ。
イルミはマイペースにも「そう？ありがと」と＿＿＿＿イルミがお礼言ったァ！？天変地異だ！！明日は針が降るぞ！！！(失礼)
「お前、名前は？」
特に気にすることもなくイルミはそう問うてきた。
私は漸く正気に戻った。駄目だ初対面(イルミにとっては)なのにあまりにもボロを出しすぎた。冷静になれ私。ビー・クール。
「A、A=オルブライト」
やっとの事で吐き出した私の名前に、イルミはそれこそ猫みたいに大きな目を細めた。かわいい。うっ…なんなんだこの長男…原作開始時24歳とは思えない…
心中が乱れまくっている私をよそに、イルミは「オルブライト」と口の中で反芻した。ん？ひょっとして有名なのかな。…いや、有名だとして、それはパピーとマミーのことだろうが。
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にゃこ(プロフ) - 私の心境をしっかり代弁してくれる最高の夢主ですありがとうございます！！クラピカは天使ですね(吐血)更新楽しみに待ってます！ (2017年10月11日 17時) (
レス) id: 96f522b5ba (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - 神崎舞さん» あー、本当ですね…！うっかりでした、ご指摘ありがとうございます！修正しておきました！ (2017年9月24日 11時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 『第七試合長くないかな』の話で、最後のキルアのセリフの主人公の名前固定になってませんか？ (2017年9月24日 10時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - ふわさん» 一日一回更新するように心がけております！よじ試験無事終わりました！キルアももうちょい出張らせますね！ありがとうございますがんばります！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 更新多いから嬉しいです！よじ試験終わりますね！（よじ試験だったっけ）お疲れ様です！キルア（ショタ）にすごく癒されたいです･･･。がんばってください！これからも応援しています！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: 79dd4d3ff6 (このIDを非表示/違反報告)
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