テンションの差は本人にもどうにもできない ページ11
少年ふたりが親睦を深める中私はクラピカにウザ絡みしていた。
何故って二人の…ゴンとキルアの邪魔をしたくなかったからだ。彼らの絆は私なんかが割り込んでいいものじゃない、気がする。それにキルアにとってゴンは「外でできた初めての友達」になるのだし。
彼の「初めての友達」が私ではいけないのだ、多分。
だから寂しい私はクラピカに絡むぜ!因みにレオリオにも話しかけようとしたけど走るのに必死そうだったからあとにした。
「ねえ、シャンプー何使ってるの?めっちゃサラサラだね髪の毛」
「さあ…特にこだわりはないが…君も綺麗な髪をしてるんじゃないか?」
肩上まで、試験には邪魔だろうと切ってしまった私の髪の毛先を、クラピカが細長い指で撫でる。
ヒュッ、と変な音を立てて気管がつまりかけた。危ない。正気に戻ってまた呼吸を再開する。
__髪の毛伸ばそう。
私は固く心に決めた。クラピカに褒められたとあっては、私の髪の毛って捨てたもんじゃないのかもしれないし。イルミやカイトさん並とはいかずともそこそこのキューティクルにはなるだろう。
なんたって私、美少女だしな!(根拠の無い自信)
「そう、かな?へへ、ちょっと照れるなあ」
思わず照れ笑いを浮かべるとクラピカは大きな目を二、三回瞬かせて、本当に微妙に頬を赤くしてから、私からすっと目を逸らした。
ほらな!私の美少女ビームにやられただろ!あのクラピカでさえ!!因みに最大の難関はイルミとかフェイタンとかクロロとかあの辺だったりする。皆いろんな意味で真っ黒だな。
見事に推しばかりでAちゃん少し泣きたい。
「そういえば」
ふとクラピカが思い出したように言った。私は首を傾げる。この仕草がさまになるのも美少女の特権だな。
クラピカはそんな私を見てふっ、と笑う。イケメンが過ぎる。私は心の中で口から血をぶちまけた。
「君の名前を聞いてないと思ってな。私はクラピカ。よろしく頼む」
「ああ、Aっていうんだ、私。よろしくね、クラピカ」
私は微笑んで返す。
平然を装うのも随分とうまくなってしまった。いや、悪い事じゃない、多分。自分のことをコントロールできるって言うのはそれだけで人生割と有利になるのだ。
交感神経と副交感神経の云々みたいなね。私の場合交感神経ブッチギリだけども。
でも外面と中身のギャップ激しすぎるよなって私最近自分でも思う。
「クラピカ身長高いね」
「まあ、君よりはな」
294人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃこ(プロフ) - 私の心境をしっかり代弁してくれる最高の夢主ですありがとうございます!!クラピカは天使ですね(吐血)更新楽しみに待ってます! (2017年10月11日 17時) (レス) id: 96f522b5ba (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - 神崎舞さん» あー、本当ですね…!うっかりでした、ご指摘ありがとうございます!修正しておきました! (2017年9月24日 11時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 『第七試合長くないかな』の話で、最後のキルアのセリフの主人公の名前固定になってませんか? (2017年9月24日 10時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - ふわさん» 一日一回更新するように心がけております!よじ試験無事終わりました!キルアももうちょい出張らせますね!ありがとうございますがんばります! (2017年9月22日 23時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 更新多いから嬉しいです!よじ試験終わりますね!(よじ試験だったっけ)お疲れ様です!キルア(ショタ)にすごく癒されたいです・・・。がんばってください!これからも応援しています! (2017年9月22日 23時) (レス) id: 79dd4d3ff6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ