そのリビングデッド、阿呆の子。【文スト】

やっべ忘れてた ページ42

「はいもしもし？」

『A手前何処に居やがんだ阿呆！』

「うわああああああ中原さんだあああああああ！！！」



うっかり電話に出てしまった。やらかした。


僕は今探偵社でまったりとお茶している。


Qちゃんは一日ですっかり打ち解けて谷崎兄妹と出かけました。


見つかったら谷崎くんの異能で隠してもらえるしね！



『手前余計な手間増やしやがって！』

「探さないで下さいって書いといたじゃないですか！なんで探してるんですか！？」

『首領命令に決まってんだろうが！エリス嬢は泣き喚くわ首領は荒むわ横溝は寝込むわで大変だこっちは！
あと梶井も「人体実験したい」とか云って新しい爆弾の開発中断しやがった！』

「僕がやらなくてもいい資料全部カットして尚且つ休暇を増やして更にQちゃんも解放しないと帰りません！！！」

『我侭か！！…はあ、一寸待ってろ首領に云ってくる』

「たのんます」



唐突に通話が切られた。


…ンン？転職フラグはへし折られたのかな？


まあいいか、取り敢えずこのお茶美味しいし。


そんな感じでまたお茶を楽しんでいると、また携帯が鳴る。


勿論件名は中原さんで、釦を押すと勿論電話向こうからは彼の声が聞こえてきた。



『二つ返事でOKだったぞ』

「流石鴎外さん淀み無いです。有難うございます中原さん」

『いいから早く帰って来い、莫迦』

「ふふー、中原さんがその声のトーンで「莫迦」って僕に云う時は照れてる時なんですよ、知ってました？ねえねえ知ってました？」

『手前帰ってきたら覚えてやがれ』

「あっ詰んだ」

年長者は時として利益のみを目に留める→←弟はいい文明

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