口より先に手が出る系マネさん【ハイキュー】

24話 ページ25

「クプラってさあ、耳の中の半規管の更に中にあるゼラチンの帽子なんだってよ。それが揺れて方向感覚を脳に伝えてるんだと」
「まじかよ」


やあ、私だ。

クプラの形は本来トゲトゲじゃないからな。テストに出るかも。


「ねえクロ、なんで私音駒にいるの？」
「ん？「マネージャーがいないのは音駒さんにも言える」んだろ？」
「ｳﾜｸｯｿ聞いてやがった」


クロ=研磨の幼馴染み=私とも面識あり、である。

こいつはこいつで話しやすいやつだから、まあ嫌いじゃない。


「ほかのマネさん休憩してるのに私ぶっ続けっておかしくない？今だけ及川さんに助け求めたい」
「あいつお前のセコムかなんか？」
「アルソックはセコムの敵」
「何の話だ」


だって…だって私休憩してないんだよ…？ぶっ通しで働いてるんだよ…？

しかも白鳥沢からの音駒って…なんで私自分の学校マネジメントしてないの…？


「熱中症とかなったらどうしてくれんの、私はか弱い女の子だぞ」
「か弱い？えっ？」
「よーし殴られる準備はできたか」
「ごめんなさいでした」


構えていた拳を下ろす。

あーなんか頭痛くなってきた。つらい。

あとで潔子さんに癒しを求めよう。
そういえばマネージャー新しい子が増えてたな。ナンパしに行こう。


「ねえクロ、あのリベロさん可愛いね」
「年下女子に可愛いって言われる夜久不憫」
「夜久さんか、覚えた」
「A、タオル頂戴」
「おう研磨。…大丈夫？」
「だいじょばない、もう疲れた」

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