歴代最年少幹部の姉、江戸へ

Another-25 ページ28

「あの、その手を離してくれませんかね？」

高「ﾌｰ…」

顔に煙をおもいっきりかけられて私は咳き込んだ。

オニーサン、受動喫煙って知ってます？

「ｹﾞﾎｯ、一寸煙かけるのやめてくれないかな？」

あの後からかい過ぎたみたいで、私は両手をしっかりと拘束されている。

片手でどうして私の両手首を掴めてるのかな？

力は強いし、手は大きい。

んでもって、すっごい側に居るから結構恥ずかしい。

近い近い近い！

あ、鎖骨見えた。

艶かしい…って違うよ、浮気とかじゃないから。

推しキャラが目の前にいて平常にいられないだけだから！

誰に弁解しているのかわからないが頭の中では物凄い勢いで言い訳がわいてくる。

でもこの状況を中也に見られたら確実になにかしらの罰が与えられる。

…黙っておこう。

それよりもまた子ちゃんに見られたらヤバくね？

撃たれるよね？

確実に蜂の巣だよね？

やましい気持ちは…ヤバイ、無く無い。
…この状況は不味いと本能が言っている。

血の気が引いた私は顔を青くしながら拘束から逃れようとするがびくともしない。

何事もないような顔しやがって。
イケメンこの野郎。

く、馬鹿にしてるのが異能を使わなくても伝わっているぞ！

神威、君も楽しそうな顔で笑って見てるんじゃないよ！

助けろやぁ

ん？

神「此方は気にしないで続けて？」

「気にするわバーロー。

あああ！

嘘嘘、冗談だよ少年！

お助けください、お願いしますっ！」

どこぞかの小学生探偵風に言ったら出ていこうとするので、慌てて助けを求めるが神威はわざとらしく悩んだ素振りを見せる。

あざといけど可愛いなこの野郎！

てか君、敦くんと同い年って本当？

敦くん見習って私を助けてくれると嬉しいんだけどなぁ？

神「今失礼なこと考えたよね？」

うふふふ、何のことかな？

目をそらすと神威は部屋にずかずかと入って高杉さんの前に立った。

神「悪いけど、一寸それに用事があるからもらっていくね。」

それって私のことか？オイ。
それに用があるなら私に言うべきじゃないかな？
なぜ高杉さんに聞くのかな？

高「悪いが此方もこれに用があるんでなぁ。」

痛たたた、手首に力込められてるんですけど。
てかアンタも私をこれって言ったな！？

飽きっぱなしのドアから人がまた入ってきた。

今度は誰！？

阿「ねーちゃん無事か〜？あ。」

来「晋介様っ！

貴様ｧ…晋介様に何をしてるっスか！」

「否、落ち着いて見て？

私被害者。」

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