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78話 ページ7

「ふううう…」

安堵と疲労の溜め息を漏らす。
流石に消耗がひどい。
冷静に状況を分析していると

太「姉さーーん!!」

「ふぐうっ!?」

全力で治が抱きついてきた。
満身創痍の身体でよくここまで元気よく飛び付けるな!?
というか君、身長180越えてるよね?
私より大きくなったのに昔と同じように抱きつかれたらつぶれるんだけど!?
治の腕の中でぐったりとしていると治の背後から不機嫌な中也がやって来て治をひっぺがした。
ガヤガヤ騒いでいると

国「お前たち、無事だったか!?」

尾「なんじゃ、終わってしまったか。」

国木田くんと姐さんがやって来た。
国木田くんは顔ばれして無いけど姐さんは一寸不味いかも…
そろりそろりと後ろに逃げていると治に捕まった。
死んだことなってるから不味いって!
アイコンタクトで治に訴えるが大丈夫だってと返された。どこが大丈夫なんだよ!?
ポートマフィア相手だぞ!?
もたもたしていると国木田くんは敦くんの所へ状況を確認しに向かい、姐さんは中也と芥川くんの所へ向かった。
筈だった。
姐さんは治を見たつもりなのだろうが後ろにいる私が必然的に見えてしまった。
姐さんが目を見開いて此方に近づいてくる。
治は手を掴んで放さない。
目の前に立った姐さんを見ることが出来ず目を泳がせていると

尾「A……生きておったのか…この馬鹿者…!」

姐さんは私を抱き締めた。
裏切り者に対しての対応でなかったので私は驚いた。

「ごめん、姐さん。心配してくれてありがとね。」

小さく震える姐さんを私は抱き締め返した。
暫くして姐さんが離れた時に私はふと思い出した。

「忘れててごめん、アンシャ……あれ?」

急に頭がズキリと痛み、目眩がした。手足に全く力が入らない。バランスを失った私の身体はそのまま後方へふらりと傾いてしまったのである。
視界の端で治の焦った表情がゆっくりと見えた。

ア「…っと!危ない」

倒れそうな私の身体にアンシャルが手を伸ばした。彼が背中を支えてくれたおかげで、頭を打たずに済んだようだ。

「ごめん。私…」

エネルギー切れだろうな。
修業の時にアンシャルから体力と気力をひどく消耗するからこの技は最後の切り札として思った方が良いと話をしていたのだ。
使いどころを考える必要がある技だった事をすっかり忘れていた。
遠くで治達の声が聞こえるけど聞き取れない。
私はそのまま意識を手放した。

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甘栗(プロフ) - ウナさん» どんどん中也さんの活躍増やしていこうと思ってます!ドキドキしてもらえるように頑張ります! (2019年4月4日 19時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - うわあ、もうかっこよすぎです、中也!!やばいですよもう!凄いです! (2019年4月4日 18時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - チョコ味の白兎さん» 確かに口調が敦君みたいですね(笑)色々な関係が動く予定なので楽しみしててください! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 雪宮暦さん» カッコいい中也を目指してるのでそう言って貰えて嬉しいです! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味の白兎 - 最後のセリフが敦くんっぽい!ここからの展開が楽しみ! (2019年3月30日 17時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月28日 16時

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