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104話 ページ34

笑って誤魔化すが中也は不満そうだ。

中「Aさんにとって俺はまだ守ってあげないといけない子供なんですか?」

真剣な顔付きで訴えられて私は言葉に詰まる。

「え、そういうつもりでは無いのだけど…?」

中也は徐に立ち上がり此方に迫ってきた。
何々!?イケメンが凄むと怖いんだよ!?
もしかして何か地雷を踏んでしまったのか?
子供扱い?したつもりないけど!?
身長ネタだって治と違ってしてないのに!!
数秒間でとてつもなくどうでも良いような事ばかり浮かんでは消える。
私が何に対して怒られているのかわかっていないことを理解したようで更に険しい表情になった。
中也が私の肩を掴んだ為、逃げ場を失った私は目を泳がせる。
椅子に座っている私に肩を上から押さえつけるようにして捕まれているので立ち上がるにも立ち上がれない。
八方塞がりの私は中也を見上げる形で困惑の表情を見せる。
中也は私を見下ろしながら切実な感情を打ち明ける。

中「Aさんに出会ったばかりの時の生意気な餓鬼だった俺とは違います。俺だって成人してますし今や幹部の一人です。」

それくらい知ってますよ!
何を急に?首を傾げながらも次の言葉を待っていると

中「貴女を守るのは太宰じゃない。この俺だ。」

目の先に中也の整った顔が近づいてきて私はどうしていいのかわからず固まってしまう。
いかんせん異性との交際は無いまま前世は終了したし、この世界の人達は美形が多いので眩しいったらありゃしない。
イケメンは目の保養として過ごしていた私はキャパオーバー状態だ。
そんな私にお構い無しな中也は更に距離をつめてくる。
ち、一寸待って!?何で追い詰められてるの?
そういうことは好きな人にするべきじゃないかな?
そう考えているともやもやした。何でだろうと思ったが今はそれどころじゃない。現状を打破しなければ。
女は度胸!
私が口を開こうとしたその時。

プルルルル──

携帯電話の着信音が二人の空気をかき消した。
ばつが悪そうな中也は小さく舌打ちをして私から離れて電話に出た。

正直あんな側に異性がいた状態は初めてだし、背が高い私からして見下ろされる状態がそうないので心臓がばくばくと脈打っている。
ほっと息をしていると電話が終わった中也が心底嫌そうに

中「すみません、急な任務が入ってしまって…」

先程の空気が無くなり胸を撫で下ろしたが中也の多忙さに寂しさも感じた。
その矛盾した感情をまだ私は理解できなかった。

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甘栗(プロフ) - ウナさん» どんどん中也さんの活躍増やしていこうと思ってます!ドキドキしてもらえるように頑張ります! (2019年4月4日 19時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - うわあ、もうかっこよすぎです、中也!!やばいですよもう!凄いです! (2019年4月4日 18時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - チョコ味の白兎さん» 確かに口調が敦君みたいですね(笑)色々な関係が動く予定なので楽しみしててください! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 雪宮暦さん» カッコいい中也を目指してるのでそう言って貰えて嬉しいです! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味の白兎 - 最後のセリフが敦くんっぽい!ここからの展開が楽しみ! (2019年3月30日 17時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月28日 16時

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