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98話 ページ27

森「君は何も見ていない。いいね?」

森さんは私を構成員だと思っているようで首領の顔つきで先程のやりとりを無かったことにしようとしてきた。
中也に仕事の話があるようなので私は頷き部屋を出る。
躊躇いもなく突き進んでいくとエリス嬢が私の後を着いてきていた。

エ「ねえ貴方、どこかで会ったことない?」

「気のせいではないでしょうか?」

冷や汗が止まらない。
というか、貴女がいると森さんがくるからそろそろ解散といきませんかね?
"目を欺く"がなければテンパってる私が丸見えなので異能力万歳でござるよ…
そんな私を他所にエリス嬢は楽しそうについてくる。
可愛いけどなんで?

森「やっと追いついたよ、エリスちゃーん!」

ほらー!!
来ちゃったよ!
エンカウント!エンカウント!
魔王が来たよー!!!
脳内でロープレの曲が流れてる私に、また会ったねと微笑まれた。
会いたくなかったですー
曖昧な返事をする私に手をポンと叩いたエリス嬢は思い出したと高らかに爆弾を落としてくる。

エ「貴方、この前リンタロウとお茶してた富受でしょう?」

「ドナタデショウカネ?」

森「見事な片言だね?」

そういえば富受国広で通っていたっけ。なら適当にやり過ごせる。
希望が見えた私はその場をやり過ごすため

「あー、何でこのタイミングで来るんですかね?」

くるりとその場で回転して金髪、緑の目の男の富受国広になる。
本当に"目を欺く"を生み出してくれてありがとう←
呆れた顔で森さんを見ると森さんは余裕のある態度で見返してきた。

森「偶然だよ。富受君は無差別障害事件の後始末に来たって所かい?」

そう思ってほしいことを的確に述べられうわ、と思う。

「わかっているのならそっとしといてくれませんかね?」

眉間にシワを寄せながら肩をすくめる。
話すことなんてない、とその場を立ち去ろうとすると背後から

森「元気そうで何よりだよ。A君。」

懐かしむような声が聞こえてきて背筋が凍る。
どこでバレた?
へまをした覚えは…あるな。
今とか今とか今とか。
私は何の事だとわからない顔をする。

「一体誰の事ですかね?」

その回答は想定内だったのだろう。表情は崩れない。

森「とぼけるのが上手だねぇ。全く生きているならそう言ってくれれば良かったのに。」

おそらくここが今後に大きく関わる分岐点だ。

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甘栗(プロフ) - ウナさん» どんどん中也さんの活躍増やしていこうと思ってます!ドキドキしてもらえるように頑張ります! (2019年4月4日 19時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - うわあ、もうかっこよすぎです、中也!!やばいですよもう!凄いです! (2019年4月4日 18時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - チョコ味の白兎さん» 確かに口調が敦君みたいですね(笑)色々な関係が動く予定なので楽しみしててください! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 雪宮暦さん» カッコいい中也を目指してるのでそう言って貰えて嬉しいです! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味の白兎 - 最後のセリフが敦くんっぽい!ここからの展開が楽しみ! (2019年3月30日 17時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月28日 16時

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