63話 ページ41
アンシャルは決心した顔をして話始めた。
それは遥か昔とある世界にて…
アンシャルとキシャルは仲の良い兄弟で空を守る神様だった。
キシャルはある日、空の神を奉る巫女と恋仲になるのだ。
二人の仲を皆祝福し、幸せな日々を過ごしていた。
異世界からとある男が来るまでは。
天変地異とはこの事だろう。
突如その世界の均衡が歪んだことにより本来ならあり得ない出来事が次々と起こったのだ。不可思議な力が生まれ人々は狂い、暴動を起こした。そんな世界を救うために呼び出されたのがこの青年である。
その青年は心優しい好青年だった。突然の呼び出しに戸惑いながらも真摯に向き合ってくれた。
アンシャルも彼に協力して世界を戻そうと尽力した。しかし彼だけではどうにも出来ず、キシャルに助けを求めた。キシャルも快く協力したがうまくいかなかった。
そこで空の神を奉る巫女の彼女に協力して貰うことになった。
彼女もまた歪みの影響によりアンシャルとキシャルの力を強化することが出来る力を得たのだ。
結果から言うと世界を救うことはできた。
だが、巫女は異世界から来た彼の手で殺された。
歪みに集中していたキシャルは巫女の身に何が起きたのか気がついていなかった。
気が付いたときには彼女はもう帰らぬ人となった。
キシャルは青年を責めた。しかし青年は謝ることしかしなかった。アンシャルに問い詰めてもアンシャルは俯くだけだった。アンシャルと青年はこうなることを知っていたのだ。
全てに絶望したキシャルは憎しみに囚われた。その後、キシャルは暴れ続けた。その世界は焼け野はらになりかつての美しい風景は見るに耐えない姿になってしまった。
その後その世界でキシャルの姿を見ることはなかった。
神としての理を破ったことによる穢れにより、彼の肌は褐色になり、兄と同じ水色の髪は白くなって毛先は黒く染まった。
そして巫女を殺した原因である異世界人を憎むようになったキシャルはアンシャルが送り出したAを殺すことにしたのだ。
しかし、この話には続きがある。
キシャルが知ることのなかった真実が───
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甘栗(プロフ) - クレハさん» 私の趣味丸出しです笑。そう言ってもらえて嬉しいです。頑張りますね! (2019年2月26日 15時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - すごく面白いです!私の好みドンピシャです。更新待ってます。 (2019年2月25日 23時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 飛鳥さん» いえいえ!お役に立てて良かったです! (2019年2月23日 12時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 甘栗さん» 教えてくださり、有難うございました! (2019年2月23日 9時) (レス) id: e183043180 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 真昼ノ夜さん» そう言ってもらえて嬉しいです!頑張ります!! (2019年2月22日 18時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月4日 19時