歴代最年少幹部の姉になったのだが2

41話 ページ5

太「最悪、うわ最悪」

嫌がる治を見て笑いながら中也が来た
すかさず治が罵倒する
幾つになってもこのやり取りは続いてるのね
あ、中也、治の鎖壊しちゃった
戦い始まったね
私はどさくさに紛れて拘束具を外して隠し持っていたカメラをスタンバイ
二人の戦いを撮影する
キャー！カッコいい！
あら治が捕まった
敦くんについて五大幹部会について話し出した
あれ？いくら知ってるとはいえ私ここにいちゃ不味くね？
カメラの画像をチェックしながら隅っこにいると中也が項垂れているのが見えた

太「それと最近また例の無差別傷害事件が再発してるって知っているかい？」

中「何？あれは矢張…」

「(おや、ここまで広まっているとは)」

最近になってまたキシャルが動き出したのだ
治達が気がつくとは参ったものだ
二人がどう動くか警戒していると

太「何だ何か知っているかと思ってたけど何も知らないのか」

治はやれやれと溜め息を着いた

中「はあ！？此方は部下がやられてんだよ、情報が来るのは時間の問題だ｡手前よりも先にAさんの仇をとってやる」

太「それはないね。姉さんの仇をとるのはこの私だ」

バチバチと火花を散らしている二人を見て
私生きてるんだよな…
生きてるって言ったら殺されるかな…
てか仇討ちとかいいから普通に生活してなよ
人生謳歌してて何て思ってると

中「とにかく！云っておくがな太宰、これで終わると思うなよ…二度目はねぇぞ」

太「違う違う何か忘れてない？」

中也は小刻みに震えていたが内股になり

中「二度目はなくってよ！」

内股歩きでお嬢様口調…ヤバい…

「最っ高…！」ｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬ

中「何手前写真撮ってんだよ！！？」

「あ、つい」

太「それ現像して私に頂戴？」

「任せろ」

中「させるか！！」

カメラが叩き壊される

「あーあー、なんてことを」

まぁデータは守ったから現像可能なのだよ
相変わらず詰めが甘いねぇ

中「下級構成員はこいつの荷物ちゃんととらなかったのか？」

「こっそり取り返したよ」

太「中々の腕前だね、それよりもいつの間に拘束道具から逃れたんだい？」

「引っ張ったら偶々壊れた」

中「んなわけあるか！」

「うおっ！？」

何故か中也が私を担いだ

中「太宰、手前は用済ませて消えろ。お前は首領の所だ」

太「写真貰うときに話は聞かせてもらうね」

頑張ってねと言って治は去っていった

「裏切り者！」

中「彼奴はそういう奴だ、諦めろ」

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