61話 ページ39
未来と別れ治が目的のビルに入ろうとすると中也がやって来た。
中「手前もかよ。」
太「うわ。」
互いに嫌そうな顔をするがやるべき事があるので不要に争わなかった。
中「邪魔だけはすんなよ。」
太「此方の台詞だよ。」
二人が中に入ると富受が戦っていた。
服は所々破けており、富受がやや劣勢であった。
バランスを崩した富受が殴られる直前に
中「うぉらぁ!」
中也がキシャルを蹴り飛ばした。
怒りにより視界が狭まっていた為中也の攻撃に気が付かなかったのだ。
ぶっ飛んだキシャルはコンテナの中に突っ込んでいった。
「な、君達…」
どうしてきたんだと顔で二人を見た。
太「可憐な御嬢さんに頼まれたからね。」
中「生意気な餓鬼に頼まれたからな。」
二人の声が揃った。呆然としている私を尻目に二人は声が揃ったことにいがみ合っている。
すると瓦礫の下敷きになったキシャルが瓦礫を吹き飛ばして出てきた。
中「この程度じゃやられねぇか。」
太「そうじゃなきゃ姉さんが負けるわけないじゃないか。」
キシャルは荒い息を吐きながら此方を睨み付ける。
キ「殺してやる…壊してやる…許さない許さない許さない…」
ぶつぶつと呟くキシャルは我々を見ているようで見ていない。復讐、憎悪何かに取り付かれたような表情だった。
二人が警戒体制をとった中
「ふふ、ははは…」
唐突に笑い出した私に二人は何だこいつと言う顔で見てきた。
「否、敵わないと思ってね。」
彼等二人を此処に導いたのは未来と翔だろう。彼等は私が向き合うべき事を示してきた。どっちが師匠だか分からないな。
立ち上がって治と中也の側に向かう。
「後悔しないな?」
太・中「「当然だ」」
完全に瓦礫から抜け出たキシャルは宙に手を向けるた。すると黒い靄が集まり靄から大剣が現れた。
「さて、ファイルラウンドってやつだ。派手に行こうか!」
中「手前ら足引っ張るんじゃねぇぞ!」
太「自滅しても良いけど巻き込まないでね?」
キシャルから大剣が放たれ此方に飛んできた。
三人は散り散りに飛んで避ける。
先程と比べ物にならない程地面が大きく抉れる。
すると次は小さな剣が宙に無数に現れた。全ての切っ先は此方に向いている。
降り注ぐ剣を避けていると中也がキシャルに殴りかかった。
追いかけてくる剣を叩きながら死角に潜り込む。
中也に気をとられていたキシャルは私に気付いていない。私はキシャルの顔を思い切り殴る。
キシャルの体が再び宙を舞った。
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甘栗(プロフ) - クレハさん» 私の趣味丸出しです笑。そう言ってもらえて嬉しいです。頑張りますね! (2019年2月26日 15時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - すごく面白いです!私の好みドンピシャです。更新待ってます。 (2019年2月25日 23時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 飛鳥さん» いえいえ!お役に立てて良かったです! (2019年2月23日 12時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 甘栗さん» 教えてくださり、有難うございました! (2019年2月23日 9時) (レス) id: e183043180 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 真昼ノ夜さん» そう言ってもらえて嬉しいです!頑張ります!! (2019年2月22日 18時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月4日 19時