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10'話 ページ28

太宰の体から結晶体が浮かびあがった白い光を放つ結晶体を見て

フ「所有者が死んだことで、異能が分離されはじめましたね。」

澁澤の霧は、異能者から異能を分離する力を持つ。

異能力無効化によって太宰から異能力は分離できなかったが、太宰が死んだため異能は効力を発しない。

太宰を殺すことで漸く太宰の異能を手に入れることができるのだ。

澁澤は万感の思いで太宰の異能結晶体に手をのばす。

澁「ああ、生まれて初めてだ。こんなに胸が高鳴るのは。」

澁澤は白く輝く異能結晶体に触れようとする。
すると

澁「っ!?」

結晶体はじわじわと赤く染め上げられていき
ついには他の結晶と同じく真紅に染まった。

澁澤の目が大きく見開かれた。

澁「違う?これではない?」

澁澤が後ずさる。
太宰から出た結晶体は澁澤にとって待望の異能力の結晶体ではなかったのだ。

一方その様子を見届けているドストエフスキーは薄気味悪い笑みを浮かべていた。

太宰からでた結晶体は光を増し、中に浮いていた膨れ上がった赤い光に惹かれはじめる。

ドラコニアの異能結晶コレクションが集合した赤い光と太宰が持つ無効化の異能が結晶化した赤い光。
二つの光は先程と比べ物にならない凄まじい引力で結びつく。

並外れたエネルギーを持つ大きな紅玉の光が生まれようとしていた。

澁「何だ……?」

想定外の事に途方にくれる澁澤は光に弾き飛ばされた。

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甘栗(プロフ) - クレハさん» 私の趣味丸出しです笑。そう言ってもらえて嬉しいです。頑張りますね! (2019年2月26日 15時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - すごく面白いです!私の好みドンピシャです。更新待ってます。 (2019年2月25日 23時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 飛鳥さん» いえいえ!お役に立てて良かったです! (2019年2月23日 12時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 甘栗さん» 教えてくださり、有難うございました! (2019年2月23日 9時) (レス) id: e183043180 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 真昼ノ夜さん» そう言ってもらえて嬉しいです!頑張ります!! (2019年2月22日 18時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月4日 19時

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