メモNo.36(2BRO.さん) ページ43
僕には守る物が2つある
1つは青くどこまでも透き通る空の色のように見据えている彼だ、褒められると「調子が狂う」
と言ってトゲのある言葉を投げてくる
それでも僕らを大切にしてくれるからこそ
僕が守りたいんだ
2つ目は赤く聖火のように燃え続けるように周りに元気をくれる彼だ、褒めると嬉しそうに笑い
「ありがとう!」と返してくれる、優しい彼は
お兄さんの背中を追いかけて育った為か、僕の失敗を上手いことカバーしてくれる、優しい彼だ
どんなことがあっても「俺が皆を守るから!!安心してね!!」ととびきりの笑顔でいわれて僕は何も言えなかった
僕が守るべき大切な2人なんだ
濁させない、綺麗な赤と青は僕の手で全部綺麗なままで守りきる
ーーーーーーーーーー
俺たちの後ろにはいつも奴がいる、俺達より仕事ができて作戦を練ってくれてちゃんとダメな時は「こら!ダメでしょ」って怒ってくれる奴で俺達を1番に優先してくれる奴
「どこ行ったんだろうね?」
「時間的にはもうすぐなんだが」
約束の時間まであと少しなのに頭には不安が過ぎる
「弟者」
「どうしたの?兄者」
弟の顔を見て
「忘れ物したから取ってくる」
「俺はここで待ってるよ」
弟者と別れて奴の家がある方へ行きインターホンを鳴らすが出てこない
「家を出たか?」
俺はもう一度インターホンを押して出て来ないのを確認してポケットから鍵を取り出して開けた
「念の為の鍵だな」
ポケットにしまって扉を開けると景色が灰色に変わった、そして俺自身も馴染みのある服装に変わった
「やっぱりな」
急いでリビングの襖を開けると倒れている奴
「おい!!起きろ!!」
声をかけて体を軽く揺さぶるとゆっくりだが目が開いた
「兄者…くん?」
「何があった?おついち」
体を起こして壁にもたれた、周りを見ると人の山が
「ちょっと襲撃されただけだよ」
そう言って帽子を手に持って立ち上がろうとするが座り込んだ
「ほら、とりあえず外に出るぞ」
おついちの方に手を回して外に出るといつもの景色に色に服装に戻った
「抜け出せたー」
「弟者待たせてんだよ」
肩から手を離すとバランスは取れたらしい
「悪い、無茶なこと言って」
「いいよいいよ、君達にさせたくなかったからね」
そう言ってニコリと笑った、俺の背後では
「また狙われるぞ」
昔の俺が話しかけてくる
「わかってる、弟者に連絡入れて中止だ」
そう伝えると昔の俺はすぐ電話をする、おついちが
「ダメだよ、せっかくの」
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作者名:P4lwL6FvcvmThfX | 作成日時:2022年2月18日 16時