メモNo.33(私とあらかわさん) ページ40
いつも私だけに優しくしてくれるあらかわさん
でも今日は…
『好きだ』
「え?どうしたの?熱?」
私があらかわさんのおでこを触ろうとすると腕を引っ張られてそのままソファーに押し倒される
「ちょっ、ちょっと!あらかわさん!」
『なぁ、俺のこと好き?』
いつもより熱く見つめられる瞳にドキドキして
顔を逸らすとあらかわさんの手が優しく私の頭を撫でてゆっくりあらかわさんと目が合うように戻される
『愛華、俺のこと好きって言って?』
「あらかわさんどうしたの?本当に」
普段は私があらかわさんに「好き」と言えば返してくれるのに今日はあらかわさんに聞かれることに驚く
「私はあらかわさんのこと大好きだよ」
あらかわさんに伝えればあらかわさんはいつもなら『俺も』と言って返してくれるけど
『愛してる』
「え⁈」
驚きの発言にビックリして動けなくなった
「あらかわさん、やっぱり熱あるんじゃない⁈」
心配になってもう一度あらかわさんのおでこに手をくっ付けるけど熱はない
「あらかわさんついに壊れた?」
『俺はいつもどおりだけど?』
ケロッとした顔で言うあらかわさん
「いやいやいや、愛してるなんて初めて聞いたけど!いつも「俺も」で終わってるじゃん!」
『今日はそんな気分』
そう言って私の頭を優しく撫でて
『抱きたい』
「え?抱きたい?」
私の頭の中ではハグかと思ったが
『お前の体の味見させて』
そう言って私の頭には ? が浮かびあらかわさんを見ると私の服に手をかけるのを見てじわじわと顔が赤くなる
「ちょっ、ちょっと!あらかわさん!」
あらかわさんの腕を掴むけど力の差で離される
『愛してる、愛華』
「そんな見ないで…」
いつもより熱い瞳に男らしい顔つきになるあらかわさんにドキドキと不安が交じる
「い、痛くしないでね?」
あらかわさんに言えばあらかわさんにいつもの笑顔で
『甘く溶かしてやる』
そう言ってわたしに深いキスをしてあらかわさんに体ごと甘く溶かされる
あらかわさんと私の関係がわからなくなった
私とあらかわさんは体の関係?
それとも両思いと思っていいの?
私を上から見下ろすあらかわさんの目は愛おしそうで私の気持ちなんて届かないと思うと
自然と涙が出てきて
『痛かったか⁈』
慌ててるあらかわさんに私は首を横に振り今はあらかわさんに愛されることに集中する。
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作者名:P4lwL6FvcvmThfX | 作成日時:2022年2月18日 16時