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第39話:距離 ページ44

放課後のことだった。
帰り支度をしようとしているところに、金髪の男の子と黒髪の男の子が表れた。


「Aさんだったよね?初めまして‼俺は上鳴電気って言うんだ!で、」

「俺は瀬呂範太。今、いいか?」


よくない!その言葉は声にならず、口が動くだけ。2人に伝わることはない。

話したかったことがたくさんあったようで、上鳴くんと瀬呂くんはさらに口を開く。


「Aって苗字だろ?下の名前知りたいんだよな!教えてくれないか?あとさ、学校、楽しめてるか?」

「あのさ、“増やす個性”ってどんななんだ?」

「瀬呂も思ってたのか!俺もそれ気になってた!」

「やっぱり数がーーー……?」

「ーーーー!」

「ーーーー?」

『〜〜〜‼‼』


2人との距離が少しずつ縮まっていく。
後ろに下がろうにも背後は壁と窓でもう下がれない。2人がお頭の姿へと重なった。






……来ないで






しゃがみこんで持っていた鞄に唇を落とす。







“鞄が上から増えればいい!”







大量の鞄が生成され、2人の上から降り注いだ。


「うっわ⁉」

「なんだこれ⁉鞄⁈‼」


頭の上に鞄を乗せて、体を小さくし、うずくまる。
背後から「いてっ」「うわっ」という声が聞こえた。






聞こえない、聞こえない、聞こえない‼









近くに……来ないで……






その時だった。突然、肩に腕が回され、頭をポンポンと撫でられた。

ビックリして視線をあげると、目に写ったのは鮮やかな赤色。

思わず固まる。


『⁉』

「よ!A!元気にしてたか?」


目の前に現れた切島くんは「怖かったよなー!」と言いながら、太陽のようににっこり笑っていた。




.

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作品ジャンル:アニメ
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小崎相良(プロフ) - 評価150票!皆様、ありがとうございます!嬉しさでにやにやしております(笑) (2019年7月12日 19時) (レス) id: be5de34a4a (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 瀷さん» コメントありがとうございます!頑張ります(´∀`*) (2019年6月1日 20時) (レス) id: fd7aceb583 (このIDを非表示/違反報告)
- 弔推しなんですけど、初登場が可愛いw頑張ってください! (2019年6月1日 19時) (レス) id: 3960a531d7 (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 充希さん» ありがとうございます!どの場面でしたか?訂正したいので、教えて頂けると嬉しいです (2019年3月13日 23時) (レス) id: 4835e70326 (このIDを非表示/違反報告)
充希 - オールマイトの一人称は僕ではなく、私です! (2019年3月9日 13時) (レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小崎相良 | 作成日時:2018年9月30日 14時

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