第11話:家族 ページ13
一瞬の出来事だった。
手が、足が、体全体が震えた。
「あーあー、さっさと渡せばいいのによ……ったく余計な手間かけさせやがって……んで、あんたはどーするよ?」
『!』
「来るよな?」
倒れているおじいさんとおばあさんに視線を移して、そして気がついた。
……………まだ辛うじて生きている。
生きてはいるが虫の息だ。
「……来ないのか?」
『いっ、いきます。一緒に行きます』
おじいさんとおばあさんを助ける為には、ごねてはいけない…迅速に素早くだ。
少しでも早くこの家を出て行き、2人のために誰かに医者を呼んでもらわなければ。
去り際に隣の家の窓ガラスに向かっておじいさんの大切にしている野球ボールを投げた。
隣の家のおじさんとはコーヒー仲間だと言っていた。きっと気づいてくれるだろう。
そう微かな望みを託して。
「「「なに?!」」」
「なんて事しやがる?!!」
「お前ら、とりあえず急いで離れるぞ!」
2人の家の周りの家の電気が付き出した。
もう大丈夫だろう……小脇に抱えて運ばれながらそう思った。
そして、彼らのアジトについてから咎められた。思うところがあったようで、殴る蹴るだけでは収まらずナイフで切られた。痛い。
そして無理矢理、手枷と首輪を付けられた。
もう逃げ出せないような気がした。
……これからが…………怖かった。
.
392人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小崎相良(プロフ) - 評価150票!皆様、ありがとうございます!嬉しさでにやにやしております(笑) (2019年7月12日 19時) (レス) id: be5de34a4a (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 瀷さん» コメントありがとうございます!頑張ります(´∀`*) (2019年6月1日 20時) (レス) id: fd7aceb583 (このIDを非表示/違反報告)
瀷 - 弔推しなんですけど、初登場が可愛いw頑張ってください! (2019年6月1日 19時) (レス) id: 3960a531d7 (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 充希さん» ありがとうございます!どの場面でしたか?訂正したいので、教えて頂けると嬉しいです (2019年3月13日 23時) (レス) id: 4835e70326 (このIDを非表示/違反報告)
充希 - オールマイトの一人称は僕ではなく、私です! (2019年3月9日 13時) (レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小崎相良 | 作成日時:2018年9月30日 14時