大悪党になるしかない【名探偵コナン】【救済】

胃薬ください ページ7

消毒液ブシャァッてしたのはもう残り少ないと思ってた消毒液を思いっきり押してしまっただけなの許して！！


さっさとティッシュで拭き、大きめの絆創膏をつけた。その間大人しくされるがままになってくれている。




「これでもう大丈夫だよ！だから泣かないで？」




少し腫れた目をハンカチで拭いてあげた。
そしてこのままフェードアウトしよう。さてトンズラトンズ――


腕 を つ か ま れ た ！？




「…ありがとう……えっぐ……」



「わたしがしたかっただけだから！！」




だからそのおててを離して！？多少強引だったことは謝るから！！




「ボク、降谷零！」



「(まじかよ、なんてこった)ぱんなこった」



「へ？」



「なんでもないよ！」




思わず言葉が吹っ飛んだわ！！笑って誤魔化したけど誤魔化せたかな！！？


てかやっぱり名探偵コナンの世界なの！！？なんでよりにもよって事件起こしたがる人が多いとこなの！？どうせならもっと平和なところにしてよぉ神ぃ！！！


てかいつまで手を掴んでんの！？あなたといると完全イレギュラーなわたしには破滅フラグ建つから！！とりあえずその手を離しやがれください！！300円あげるから！！




「ま、また怪我したら治しに来てくれるか……？」




お 前 ケ ン カ す る 気 満 々 か


考えてたこと吹っ飛んだわ




「ケンカはダメだよ」



「だってあいつらが……！！」



「あいつら？」



「あいつらがボクの頭の色が変だってからかうんだ……ボクは日本で生まれて日本で育った……日本人なのに……」



「絶 許」



「え？」




あ、やば。思わず心の声が。わたしも日本人離れした髪だし、目に至ってはもう転生特典のおかげで目立ちまくりだし！




「わたしはあなたの髪の毛好きだよ！！それに外見で人を判断するなんておかしいよ！！」




あ、ポカンとしてる。可愛い。じゃなくて！！やばいまとまらなくなってきた！！




「えっと、えっと、だからね？ちゃんとあなたを、あなた自身を見ている人はちゃんといるよ！！」



「そんな人――」



「いないならわたしがなるわ！！」



「え？」



「まだ会ったばかりで、あなたのことよく知らないけど……けどね、言われっぱなしじゃなくてちゃんと怒れる強い心があるってことは知ってるよ！！

あなたは正義感の強い優しい子だよ！だから大丈夫、わたし以外にもあなたのことを見てる人はいるよ！」






―――泣き出しただって……！？

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