大悪党になるしかない【名探偵コナン】【救済】

大悪党の目覚め ページ47

「命令が下った。ターゲットは赤井務武だ。ガラは捨てていい。」



「分かりました。」




まじかぁあああーーーーー！！！！なんって場面に居合わせちゃったんだ！？




――――

ビルとビルの間を黒い影と白い影が進む。




「今日も風が気持ちいいね！エリーさん！」



「にゃうん(そうね。疲れてるのに良かったの？)」



「エリーさんのためなら火の中水の中！！」



「にゃあ(大袈裟ね)」




自分の住む街を跳ね回る。といっても人に見られると少し厄介なので閑散とした方へと進む。




「…！？人の気配がする…わかる？」



「にゃおん(隣のビルとその向こうのビルの間ね)」



「行ってみよーよ！エリーさん！」



「……にゃあん(……しょうがないわね)」




そう言って肩に飛び乗るエリーさん。


そのまま隣のビルへ移りできるだけ隠れたくてスッとパーカーのフードを深く被り上から覗いてみる。そこにいたのは………！！



銀髪ポエマー！？と誰か知らんが黒服！え！？日本以外にもいるのねあなた！？




まじかこれ取引現場？

……あれ？この流れってわたしがアポトキっちゃって幼児化しちゃうやつ！？それはまずい！！



そう思って前後左右他の人の気配を探るが問題なかった。良かった〜心臓が縮むかと思ったわ。




「命令だ。赤井務武を始末しろ。」




…………なんてこった。それは聞き逃せないな！！



それはまずい非常にまずい。
今あの2人を倒したところでどうせ他の人が赤井パピーを始末しに向かっちゃう。



なら赤井パピーに身を潜めてもらうか！？
でもちゃんともうお陀仏ですよ〜って見せないといつまで経っても探られるのは目に見えてるよね。



よし、どうしよう(白目)



その時手に固いものが当たる。



あ！即効性の仮死銃を持ってるの忘れてた！！



そこにあったのはただの即効性麻酔銃より持ちやすかったからという理由で持ってきたソレ。



これでアサシン演じればいけるんじゃ……！？



テンパりすぎた頭が一つの結論を出す。そうなったらそれが正しいような気がしてそのまま動いてみる。


よくそれで研究者が務まるな、という声が聞こえた気がしたが気にしないことにした。



そうとなったら先に赤井家に行く必要があるけど道が分からない。困ったときの猫さんだ。




「エリーさん！赤井家知らない？」



「にゃおん(誰？それ)」



「じゃあ最近母親と子供3人が引っ越した家は！？」



「にゃあん！(それならこっち！)」

大悪党の目覚め2→←新しいスタート5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す