大悪党になるしかない【名探偵コナン】【救済】

新しいスタート2 ページ41

そんな手紙をもらったからには悲しんでなんていられない。だから手紙の返事として兄さんのなりたかったものを代わりに掴みに行くことにした。



だから美香おばさんの手紙を見つけた後アメリカに来た。紹介状とは美香おばさんの手紙のことだ。「使えるものは全部使いなさい」なんて手紙に残すからどこの女傑かと思ったわ。



なんて言っても緊張しないはずがない。だって相手はお偉いさんだよ？一体美香おばさんはどこで知り合ったの…。




「にゃうん(そっちじゃないわ)」



「ごめん！ちょっと考え事してた！」



「にゃあん(置いていくわよ)」



「そ、そんなぁ！待ってよ！」




そう言ってエリーさんは全速力で屋根に登った。えっ！？
ここで置いてかれると確実に迷子ルートまっしぐらなんですけど！？


わたしは慌ててエリーさんを追いかける。
いや猫の脚力半端ないね！？




「にゃあん(こっちの方が近いのよ)」



「え！！ありがとうエリーさん！」



「にゃうん(本気で置いていくと？)」



「え、うん。」



「にゃぁあ(怒るわよ？)」



「ごめんなさぁあい！！」




なんて茶番をしている間も次から次へと屋根を渡っていく。あ、スシだ。




「おーい！スシ！！また今度お昼寝スポット教えてね！！」



「にゃうん(任せとけ！)」




彼は穴場のお昼寝場所をよく知っているスシ。日本大好きなご主人が名付けたらしい。……うん、まあスシに名前の意味は教えてないけどね。


実はわたしの転生特典は身体能力と、この左目だけじゃなかったらしく、他にもいくつか超能力じみたものまで判明した。





その一つが、死ぬほど猫が寄ってくるということ。





あ、馬鹿にしちゃダメだよ？猫ってのは人間が思っているより数倍賢い。

縄張り内のことなら何でも知ってるし、そこらへんの井戸端会議してるおばさまなんか目じゃないくらい情報通だ。

嗅覚や聴覚も優秀な働きを見せるし、すごい生き物なんだ。



実際、わたしは何度もお世話になってるんだよ！主に迷子になったときにね！！迷子癖は治んなかったよちくしょう！！



そんで猫たちを構ってたらいつのまにか意思疎通ができるまでになってた。まあ楽しいから良し！



建物と建物の間をひねりを入れながら飛び越えていく。




「にゃあん(ほら、もう直ぐだから下に降りるよ！)」



「はーい！」




スタッと静かに降りて、歩いて長官のところへ行く。




「出発しんこー！！」



「にゃうん(逆よ)」



「」

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