大悪党になるしかない【名探偵コナン】【救済】

天使(兄)降臨3 ページ4

ただいま誕生日10日前！！なのに目の前には大きなケーキがあるだと……！？これは食べるしかあるまいて！！とケーキに飛びつこうとした瞬間




――ガクン




体が大きく揺れた。慌てて目を開けて周りを見ると、やすみつ兄ちゃんがまた変な生き物を見る目でこちらを見ていた。それよりも




ケーキは消えていた(驚き)


ケーキは消えていた(悲壮)


ケーキは消えていた(諦観)




そうだった。飛行機に乗ってたんだった。夢オチとか許さんマジで。


未だにこちらを見ているやすみつお兄ちゃんのほっぺたに手を伸ばしてみる。


めっっちゃふにふに！！ケーキなんて目じゃないわ！！なんだこのほっぺたは！！けしからんぞもっとやれ！！！



よってこの不等式が成り立つ！！！！！




やすみつ兄ちゃんのほっぺた＞＞＞＞＞＞＞＞＞(超えられない壁)＞＞＞＞＞＞＞＞ケーキ




証明完了！！


なんて思っていると




「いつまで触ってんの」




文句を言われたけど振り払うどころか少し顔が赤い……？顔が赤い？？
これはさては




「ツンデレ！？」



「何言ってんの」



「ご馳走さまです！！！」



「変なこと言ってないで降りるよ」




とデコピンをされた。痛くないけど心にグッと来た。可愛い……。




「その百面相辞めなよ」




と言いながらシートベルトを取ったりゴミをひとまとめにしてくれたり……前世はひとりっこだったからこういうのっていいなぁなんて思いながらやすみつ兄ちゃんを見つめる。




「いや、見つめろって言ってんじゃなくて」




今度は呆れ顔だ。一緒にいるだけで楽しいってもうなんだこれ。その呆れ顔プライスレス！！！！！


でもちゃんと手は繋いでいてくれる。4歳なのにもうしっかりしたお兄ちゃんだなぁ……。

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