大悪党になるしかない【名探偵コナン】【救済】

一難去って多難3 ページ24

「ソ、ソンナコトガワカッチャウナンテ、キミハスゴイナァ〜〜……。」




最終手段の「ヨイショ」してみた。正直これが通用する未来が全く見えないけどもうヤケだ。



推理力の分野ではもうコーナーで差をつけられた挙句に直線でも思いっきり差をつけられてるようなもんだし。



つまり正攻法での勝ち目なんて0どころかマイナス圏にまでぶっちぎっているのである。



いくら身体能力が上がったとしても中身はヘタレなのだ。つまり多少取り繕える程度の脳筋。………自分で言ってて悲しくなってきた……。ちゃんとお勉強しよ。



じゃなくて！！無理じゃん！ひのきのぼうで裏ボスに挑むようなもんだってもう大人しく白旗振ってやるよ。くそぅ3歳児に負けるとは思わなかったわ。




そして冒頭。




「ソ、ソンナコトガワカッチャウナンテ、キミハスゴイナァ〜〜……。」




A は 新一 に ヨイショ を となえた ！




新一 に こうか は てきめん だった ！





「父さんはもっとすごいんだ！！」




と頬を染めて興奮気味にお父さんの自慢話をする新一くん。


ヨイショに弱かったのか名探偵！？


そうだよね！？そりゃそうだよね！？さすがに名探偵でも弱点はあるよね！？


推理力もあって顔もいいし将来勉強もできるし運動もできてって天に何物与えられたんだい君は！？なんなら一緒に数えてみる！？

ま、まあとりあえず敵って思われないように今から刷り込みをだね――




「A！！ダメだよふらふらしたら」




バッドタイミングだけど2人とも迎えに来てくれてありがとう！！とりあえずさっさと出ないと事件に巻き込まれる可能性あるからね！！




「ばいばい新一くん！またお話聞かせてね！！」



「うん！ばいばい！！」



「あの名探偵がこんなにも可愛い」




口から溢れ出た最後の言葉だけ聞こえないようにそっと息を潜めてみた。そう。体はものすごくいう事を聞いてくれるのだけど、口はそうもいかない。

災いの元である口もいうことを聞いてほしいんだけどなぁ……。



まあ、敵対しないようにすれば怖くないけどね！！









あれ……？これってフラグでは()

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