大悪党になるしかない【名探偵コナン】【救済】

美人に声かけられた！？ ページ12

どうも、あの幼馴染ズからあだ名呼びを許可されてしまったAちゃんです！！




『コソコソ逃げ回ったって消耗するだけだ。一刻も早くケリをつけるためには、騒ぎのど真ん中へ飛び込むのが手っ取り早い。』――――一方通行




この格言通り黒の組織に潜入しちゃうのだ。

それで全員閉じ込めてメリーバッドエンドに入ってやるぞ神ぃぃい！！原作なんて破ってやるからな！！あ、でもハードモードにはしないでね神様(小声)



なぜここまでやけっぱちになったのか。少し一昨日のことを思い出してみよう。



ひろみつくんにヒロ呼びを許可されたわたしは、新たにできたお友達という存在に浮かれて家路に着いた。晩御飯を食べて、お風呂に入って、歯を磨いて、ベッドに入って気付く。



――あれ……？とりあえずヒロを助けるって決めたけど何にもツテとかなくね……？



やっっば！！わたし何もない！！だって友達だってあの2人が初めてだし、まず大人にも美香さん以外知り合いいないし、あれ？交友関係狭すぎない？？あ、涙出てきた。



こんなんじゃダメだどうしよう。あ、緊張で胃が痛み始めたぞ？



とりあえず寝てる場合じゃないよね！！思い立ったら吉日って言うじゃない？？あれ？意味がちょっと違うか(錯乱)



……ダメだ何も考えらんなくなってきた。外の空気吸おう。



少し高いところにある窓の取っ手を見上げる。


あ、ここの窓って外開きなんだね。ん？ほんとに全然開かないんだけど……。

そう思って窓から離れ、体重の軸を体の中心に持ってくるように軽くジャンプをしてアキレス腱を伸ばす。

からのダッシュ！！



「そいやっ！」



窓の手前で跳び、窓に向かって飛び蹴りをかます。


ああああ！！ここ三階だった！！ウカツ！！


目を瞑って手を頭の後ろにおいて、できるだけ頭を守れるようにして衝撃に備える。

あれ？全然衝撃来なくない？？って浮いてる！？とりあえず地面と平行線の体を起こして、足を地面の方に向けて、地面に降り立つのを待ってみる。



………いや、え、待って待って動体視力高すぎない………？？？



いいのこんなに高くて？？？でもたぶんそれだけじゃない。普通この高さだったら足の骨が折れるはず。いや体が頑丈すぎる。


まあそうそう死ぬことはないからラッキーっていうことにしておこう(思考放棄)




サッと自分が落ちた窓を見上げる。





あれ？？結構出っ張りがあるぞ？？窓のふちとか伝って行けば戻れるんじゃね……？

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