大悪党になるしかない【名探偵コナン】【救済】

天使(兄)降臨 ページ2

いやどこよここ。ひゃっほい！！じゃなくて！！
こんなに本があるって天国？あ、そういえば轢かれたんだった。そわそわしつつ辺りを見渡す。


なんかどことなくアムステルダム国立美術館図書館に似てる。窓ないけど。でも一回行ってみたかったんだよね！あ、あの本面白そう！




「う〜〜！！取れない！！」




〜〜〜っ！？！？し、身長が縮んでる！？こんなことあっていいのか！？ていうかなんだこの紅葉のようなおてては！？もしかして、いやもしかしなくても幼児化したんじゃ――




「A？？」




――誰かいるっ！！


バッと名前を呼ばれた方を見てみるとそこには天使がいた。

三階からキュルンキュルンの真っ青なおめめがこちらを覗いている。彼のふわふわなプラチナブロンドの髪は光に反射してもはや輝いてる。なんだこの天使は。天使って二回も言っちゃったよ。


なるほどここが天国か。神様ありがとう。




「いつも以上に変だね。A。」





―――ガツーン―――





音にしたらこんな感じだと思う。急に今世の記憶が入ってきた。



わたしの記憶が言うにはこの天使は、わたしの双子の兄で――

わたし達の親はもういなくってイギリスに住んでる親戚の家に来て――

わたし達は、まるで秘密基地かのようなこの場所に吸い寄せられて――

よくこの図書館に引きこもるようになった――――



4歳で引きこもりになっちゃった☆でもこんなところわくわくするしかないよね。


あ、ちなみにわたし達は完全に日本人の血が流れているっぽい。だからわたし達はたぶん白変種とかそんな感じだと思う。あえてメラニンを作らない、てやつ。


てか転生しちゃったってやつなのかな？んんん、説明ぐらいして欲しかったな。


あ、返事しなきゃ。この子の名前は確か……




「やすみつ兄ちゃん！！」




あ、キョトンとしてる。可愛い。じゃなくて




「この本取れないの！どうすれば取れるかなぁ」



「脚立使いなよー。そこにあるじゃん」



「相変わらず頼りになるお兄ちゃんだね！」




そう言うと、お兄ちゃんは頬を赤く染めて口を尖らせた。
なにその表情かんわんいっっ！！！
もうお兄ちゃんしか勝たん！！






裏設定

もしこの世界でAが生きていたらこういう性格になっていた、というのが元になっていたため、人格の統合はすんなり行きました。

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