じゅうご ページ17
「俺もカフェモカ、好きなんですよねィ」
そういわれた瞬間、ぱとあの日の情景が頭に浮かんだ。
いままで、考えないようにしていたこと。
「なぁ、おすすめってあるか?」
そう、先程話し掛けた同い年位の男の子が私に問いかけてくる。
どうしよう、そんな洒落たものはうちにはない。困ったなぁと、考える間もなく男の子の視線が刺さる。
「あー、今日のおすすめみたいなのは
ありませんけど、
私はカフェモカがおすすめですね!」
そういうと、男の子は目を丸くしたものの、
「じゃあ、それで」
と注文をした。
あのとき。
少し、舞い上がって、調子に乗っていると自分でも思う。でも、聞いてみたい。
口を開いて、息を吸い込む。
「誰かに、さ
おすすめされたり…した?」
そう問いかけると、びっくりしたような顔をしたものの、こくりと頷いた。
覚えていてくれたんだ。私だけが、あの日のことを覚えているようで、まるでその日がなかったことになっているようだったのに。
空白というものはこんなにも簡単に埋まるのか。こんななんの気のない会話のなかで。
ぽわぽわと幸せな気持ちになっていると。
「覚えてたのかィ?」
顔が近いです。
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えだまめ - RURUさん» 続きが気になるだなんて、いってくださり嬉しい限りです!頑張って書きます! (2019年5月15日 19時) (レス) id: d685bda1b2 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ - パスタ色さん» そう言ってもらえて嬉しいです!できる限り書いていきたいと思います! (2019年5月15日 19時) (レス) id: d685bda1b2 (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - 続きが気になります!ぜひぜひ書いて下さい! (2019年5月15日 17時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
パスタ色 - 本当に面白いです!続き書いてほしいです (2019年5月14日 17時) (レス) id: 97465d169a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えだまめ | 作成日時:2019年3月1日 22時