勘のよさ。 ページ7
それからレオナは新兵の班を任せる班長のネスとともに新兵を育てていった。
その間、特別班の訓練はアルマにまかせっきりでいた。
「まずは訓練兵のときにも習ったであろう長距離索敵陣形のおさらいね。
外側から索敵部隊。ここは基本新兵からあがって２，３年の新兵卒業の子達が頑張るところ。
そして貴方たち新兵がやるのは索敵支援、及び伝達。今回は私もここに携わる。」
黒板から皆を見渡すとプリントや黒板とにらめっこしている。
「レオナさんが･･･ですか？」
アルミンはレオナに目を丸くして問う。レオナやエルヴィン並の勘の鋭さだ。
「予想ですが、普段はエルヴィン団長の補佐として中央指令班に居るはず･･･。」
レオナは教えても無いいつもの自分の配置を言い当てるアルミンに鳥肌がたつ。
エレンの配置を教えるわけにはいかず咄嗟の嘘をついた。
「今回は一度恐怖を植えつけられた相手を殺す補佐をするのは、新兵だけじゃ苦しいっていうエルヴィンの判断ね。だから万一のことがあれば一人伝達に回して私のところに来ればいい。」
大半がほっとした表情をする。やはり恐怖と言うものは簡単には消えないのだ。
「まずは索敵班が信煙弾をあげる。それを真ん中へ回していって団長が方向決定。信煙弾の色の区別は習った？」
全員が横に首を振る。本当に上は調査兵団に協力する気はないらしい。
「赤は通常種。巨人が居る方向に向かって発射するの。
緑は方向決定。基本的にエルヴィンが撃って、伝達班の班長が撃っていって後ろのほうまで伝達させるよ。
奇行種発見時は黒の煙弾。これを見た兵士は順に打ってエルヴィンに伝わるように伝達。紫は緊急事態かな。」
アルミンがしっかりメモをとる横でライナーが言葉を発した。
「緊急事態ってどういうことだ？」
隣のベルトルトもはてなマークを浮かべ困っている。
「立体起動ができなかったり、万一馬が逃げ出してしまったときかな。身動きが取れない場合に撃つかな。」
一同納得するとメモを取った。
「黄色は作戦遂行不可の状況の場合の撤退とかに使われるかな。基本口頭伝達だけども･･･。ちなみにこの陣形の弱点、わかる？」
「視界の悪いときやとりこぼしのときの不利と緊急事態の伝達が遅れることです。」
アルミンがするっと答える。
「そう、だから周辺の把握をしっかりとすること。そして情報を共有すること。」
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
