死に急ぎ野郎。 ページ14
「エレンとわからないうちは殺せないっていうことか。気休めにしては上等！ついでに奴の目が悪いことにもかけてみようか！」
ライナーが同調しながらフードをかぶる。
「あいつはうなじが弱点と把握してる。」
アルミンは3人に伝えると、レオナの指示を待った。
「今期はいい心の持ち主が多いらしい。無茶はしなくていい。注意を引くだけでいい。さあ、行こう！」
4人は離散し、最高速度で女型の巨人の下へと向かっていった。
「ごめんね、アルミン、ジャン、ライナー。」
レオナはここで自分のベストを出すわけには行かない、目標地点まで生かさなければならない。
ジャンが立体起動に移ると、アルミンの馬を女型の巨人は蹴飛ばし顔を確認しようとした瞬間･･･
「ジャン！死に急ぎ野郎の敵をとってくれ！！！！！！！」
アルミンが大声で叫ぶ。すると女型の巨人はうなじを守りながらも動きを止める。
レオナも聞いたことある単語。アルマがよくエレンに話しかけるときにわざと行っていた言葉だ。
アルミンが女型の巨人の正体を絞るために104期の中でしか伝わっていないエレンのあだ名を呼んだらしい。
「やっぱり、104期。エルヴィン、予想は当たったらしいよ。」
レオナはそう呟くと、うなじを直接狙うライナーを咄嗟に大声でとめた。
･･･が、遅く、いとも簡単にライナーは片手で女型の巨人に捕まってしまった。
「おい、ライナー･･･。」
ジャンの声が震える。が、その次の瞬間 ライナーは素早く巨人の手を切って脱出してきた。
「ミカサが強烈で忘れてたが、ライナー。お前も優秀で頼りになるやつだったな。」
ジャンが安堵してそうい言うとライナーがアルミンを抱えて帰ってきた。
「副兵長！時間稼ぎには十分ですよね！」
「うん。良く頑張ってくれた。とりあえずここを離れよう。」
レオナは答えると、馬に怪我をしたアルミンを乗せて歩きながら女型の巨人の様子を見張る。
手をじっとみつめ、回りの確認している。
「デカ女の野郎、びびっちまってお帰りのご様子だ。」
違う。中央後方へ向かっている。エレンの方向だ。
「私は、エルヴィンのところへ直接報告に行こうと思う。でも、ジャンの馬が戻るまで待機しないといけないね。」
レオナは紫の煙弾を撃って、3人に視線を送る。ジャンは手を使って笛を吹く。だが一向に馬が戻ってこない。
「誰か残るか。」
ライナーは絞り出すような声でそう呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
