その高鳴る胸。 ページ1
･･･レオナはリヴァイの腕の中だった。
普段部屋に行ったときに香った嫌いになれない香りがレオナの中で広がる。
その大好き、とは認めたくない香りがまたどきどきさせた。
リヴァイはレオナの方へ頭を預ける。
「ちょ、ここいろんな人に見えるって、飲みすぎ！！」
やっと口を開けたがリヴァイは離そうとしない。
リヴァイの唇が耳元にあり、お酒で熱くなった吐息が耳へかかる。
「中身は女だな。」
リヴァイはそのまま耳元で喋り続ける。香りと同様、嫌いになれないその低く透き通る声が間近に発される。レオナは耐え切れなくなってリヴァイを離した。
「飲みすぎっ…。」
リヴァイの顔は直視できずに目を伏せたまま言うが、その赤くなった顔や耳そして伏せるその目にリヴァイは呷られる。
「送るから部屋に帰ろ…。」
レオナはリヴァイの顔を見ずに裾を引っ張り部屋へ連れて行った。
「隊長あれは」
「確定コースだね。」
ハンジとアルマはずっとニヤニヤして2人の背中を見送った。
「その頃から噂はあったんですか？」
ぺトラは話に食いつく。アルマはそのぺトラの様子が可愛くて頷いた。
「あったけど、その当時は否定しててね。」
「アルマ？」
「あぁ、レオナ。おかえｒ･･･やっべ。」
勝手に2人の昔話をしていたアルマは死の予感がしてそそくさと逃げていった。
レオナはため息をつく。本当は逃げてしまいたいが、ハンジが来るのでそうとは行かない。
「聞かせてくれてもいいんですよ？」
ぺトラがちらっとこっちを見て言う。
「死んでも言いません。」
レオナは恥ずかしくなって後ろを向きながら行った。
一同「(かわいい･･･)」
そう班がひとつになったそのときだった。
ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ
その瞬間物凄い音がした。
「こんばんわ、リヴァイ班の皆さん。レオナアルマ元気だった？
お城の住み心地はどう？」
「早かったな。」
「いてもたってもいられないよ！！！」
ハンジがうずうずしながらエレンの元へ向かう。
「今私は町で捕らえた二体の巨人の生態調査を担当していて、明日エレンにも協力して欲しいんだ。その許可をもらいに来た。」
確実にエレンが困っている。
「明日のエレンの予定は？」
リヴァイへ問う。
「庭の掃除だ。」
「ならよかった。よろしくねエレン。」
ハンジは嬉しそうにエレンを見つめた。このときのハンジはとても可愛いとレオナは思ったりした。
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
