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46(Kiside) ページ46

「あの…石を奪うと、謎の死が訪れるって聞いたんですけど…」

「そうね。そう聞いてるわ。」

「やっぱり、本当なんだ…」





ばあちゃんが言うと、いきなり現実味を帯びてくるから怖い

真実を知りたかったはずなのに、やっぱり聞かなきゃ良かったって後悔する





「何でそんなこと聞くんだよっ!」

「そうだよ、聞きたくなかったよっ!」

「え…だって、皆知りたいでしょ‥?」





聞いた宮田は一斉に皆に攻撃されてた





「俺達、結界を壊すつもりなんてないんだけどな…」





千賀が呟いた時、ばあちゃんが優しく微笑んだ





「そうね。だから、あなた達は大丈夫よ。」

「え?」

「あなた達は女王に導かれてここに来たんだもの。呪われることはないわよ。」

「そうかな…」

「宝を盗みに来たわけでも、この島を荒しに来たわけでもないでしょう?」

「はい…」

「なら、女王とばあちゃんが守ってあげる。」





んふふ、と笑うばあちゃんが任せて!と言う様に胸を叩いて見せてくれた





「婆ちゃんに言われたら、大丈夫な気がするな。」

「うん!」





笑顔になる皆を見ていたら

もしかしたら、ばあちゃんは女王の子孫なんじゃないかって思えてくる





「太輔くん。」

「はい。」

「あなたの夢の中の女王は、泣いていたのでしょう?」

「はい。…ずっと泣いてました。」

「あなたに助けを求めたのね。」

「はい…。」

「……女王を助けてあげて。」

「え…?」

「あなたなら出来るわ。大丈夫。」





藤ヶ谷の頬を手で包んで、優しい微笑みを見せたばあちゃんは、藤ヶ谷の目をじっと見つめて頷いた

藤ヶ谷の目から、一筋…綺麗な涙が零れ落ちる

ばあちゃんがそっと指でその涙を拭ってくれた





「ありがとう…おばあちゃん。」

「困ったことがあったら、ここに来なさい。私もマイコもあなた達の味方よ。」





ばあちゃんの強い言葉に、胸が熱くなった

誰もが必死に涙を堪えていた





俺達は1人じゃない

俺達を助けてくれる人達がいる…





まだこの旅は始まったばかり

ばあちゃんの言葉を胸に、7人で立ち上がった






.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年10月1日 17時

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