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17(Yside) ページ17

「わったー、聞いて!風呂すっげぇデカいっ!」





ミツたちが帰ってきたのは、それから10分後

相変わらず騒がしいニカは





「うるせっ!藤ヶ谷が起きるだろっ!」





またミツに叩かれてる

俺も慌てて太輔を見たけれど、太輔はぐっすり眠ったままだった





「痛ってぇ…」

「当たり前だ。お前はもう少し、落ち着け。」





呆れ顔のミツに、ニカは頭を擦りながら千賀と共に宮田たちの所に向かった





「どうだった?」

「うん。普通の民宿だな。特に変わったところはない。ここ以外に小さな部屋が3つと、トイレが2つ。あと、確かに風呂はデカかった。」





風呂好きなミツ





「今夜は風呂サー復活だな。」





なんて嬉しそうだ

風呂サー仲間の宮玉も、ニカ千から風呂の話を聞いてるみたい

あちらでワイワイ騒いでる





「藤ヶ谷は?」

「良く眠ってる。」

「魘されてない?」

「うん。今までが嘘みたいだよ。」

「そっか…」





薄っすらと笑みすら浮かべているような太輔の寝顔に、ミツが優しい微笑みを向け、そっと太輔の髪を撫でた

俺達の前でこんな風に太輔に触れるミツを久しく見た事が無かった

それは…本当に愛しい人を見る表情で…

何だか意味もなく、胸が熱くなった





「こんなに穏やかに眠れるなんて…。やっぱりここは藤ヶ谷を救える島なのかな。」





ミツが窓の外を見つめる





「きっとそうなんだよ。その為に俺達はここに来たんだから。」

「うん。」





そう頷いたミツの瞳には強い光が宿ったみたいに見えた





「横尾さん。」

「ん?」

「俺、藤ヶ谷を守りたい。」

「うん。」

「力を貸して。」

「もちろんだよ。俺は…太輔も、ミツも…あいつ等も…誰よりも大切に思ってんだ。」

「んふふ。知ってるよ。」

「ミツだって…同じでしょ?」





口角を上げて笑うミツ

その笑顔を見るとなぜか安心するんだ





「二人で5人を守ろうね。」





強く頷いたミツを見て、俺も決心を固めた






.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年10月1日 17時

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