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ページ8

〜部屋に踏み出す前〜


コマンダーside





廊下を走るSHINOBIの背中は小さくなって、ついには見えなくなった



扉も今は閉めていて、一応天井裏にいる



ファルコン「...行ったな。」



コマンダー「...あぁ。」



出していた顔を引っ込めてパソコンを開く



ファルコン「...で、何がしたいんだ?お前は。」



俺がファルコンをみるとファルコンは呆れたような顔でこっちを見ていた



俺はニヤッと笑いながらパソコンに目を戻す



コマンダー「...なんだと思う?」



ファルコン「...聞きたくもない...けどまぁ一応聞いてやるよ。」



俺はよくみんなに表情がないし堅いって言われる



けどそれは隠しているだけ



俺たちは職業柄殺されることもある



それは受け入れないといけないことだ



だから変に干渉したり、感情移入しすぎるとみんな《別れ》が悲しくなるでしょ?



だから冷たい態度をとったりしてる



何かあった時、みんなになるべく傷ついて欲しくないから



でもファルコンは違う



実はファルコンとは1番長い付き合いで、お互いのことをよく知ってる



もう兄弟みたいなもん



ファルコンはみんなの前ではばか全開だけど、俺にとってはいい兄貴



...馬鹿なのは確かなんだけどね



コマンダー「まずは通信機もろもろ破壊しよう。それからだ。」



これはみんなを巻き込まないため



だから...



ファルコン「...はぁ、仕方ない、か...」



よくわかってる



コマンダー「嫌ならSHINOBIのとこ行ってもいいんだぞ?」



ファルコン「いや、それはいい。お前のそばにいるって決めてるから。」



ファルコンは通信機を壊しながらそう言った



コマンダー「...かぁっこいぃ...」



ファルコン「うるせ。ほら、やるんだろ?コマンダー?」



コマンダー「...おう。」



俺とファルコンは固く手を握りあった






...ありがとう、ファルコン

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作者名:有谷 彩涼 | 作成日時:2019年6月21日 20時

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