最後の時 ページ48
涼介side
そいつは大きく息を吸った
それが何故か俺を不安にさせる
「あんまり時間が無いんだ。今は片割れ時。俺とお前が直接出会うことが出来る...最初で最期の時。」
涼介「え...直接?今までとは違うのか?」
「ごめん、ややこしくなるんだけど...今までは夢の中で会ってただろ?でもそれはおれの本体じゃなくて、俺が作った俺そっくりの魂なんだ。」
涼介「...うん。それで今は?」
「今は俺の本体。んでもってここは...この世界はお前らの世界と夢の狭間だ。俺が作った世界じゃない。ちなみにこの世界にいるってことはお前の世界でお前はいない。この世界に引き抜かれてっから。」
涼介「...まじ?それやばくねーか?」
「やばいよ。やばいから時間がねぇっつってんだよ。...まぁいいや、ちょっと聞いてくんねぇか?いままでのこと。なるべくわかりやすく話すからさ。」
ゆっくりとこっちを振り向く
相変わらず顔はぼやけて全然見れないけど、真剣なのはよくわかった
涼介「...うん。」
「...さんきゅ。じゃー...事の発端から話そうか。」
そいつはゆっくりと語り出した
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作者名:有谷 彩涼 | 作成日時:2019年6月21日 20時