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山田side





ふと目を開けるとあたりは真っ白


涼介「...あれ...」


さっきまで俺は家のソファにいたはず


それでまた頭が痛くなって...


そうだ、何かが違ってて、それを探ろうとしたら眠くて寝ちゃったんだ


じゃあこれは...夢の中?


ずいぶんハッキリとしてんのな...


きょろきょろとしていると背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた


??「お兄さん。」


...この声どこかで...


『お兄さんは...






,









特別だから!!』







ドクン...


この場面、俺前にもあった気がする


でもこんな所じゃない


もっと...《暖かかった》


それに目の前にいたのはこんな...子供じゃない


??「お兄さん。久しぶりだね。」


その子は笑った...気がする


なんせ顔だけが何故かぼやけて見えないのだ


涼介「は...?おれ、君と初めて会ったと思うんだけど...」


??「正確には在ったなんだけどね。出会うタイミングが違うだけでその対応はきついなぁ...」


涼介「...よく、わからないんだけど...」


??「ま、そんなことはどうでもいいんだ。ねぇお兄さん、ここどこだと思う?」


涼介「しらねぇよ。俺は初めて来たんだから。」


??「それもそうか。じゃあ説明します。ここはあなた...山田涼介の夢の中です。」


涼介「あ、そう...」


??「なんだか嬉しくなさそうですね。」


涼介「俺夢は昔から嫌いなんで。」


??「あ、そう。」


涼介「お前だって興味無さそうじゃん。」


??「まぁないと言えばないですね。」


涼介「ハッキリだなおい...」


テンポのいい会話に思わず乗ってしまう


...ダメだダメだ


涼介「...で、なんで夢も中に俺と君がいんの?」


??「僕の名前、ご存知ないですか?」


涼介「知るわけねぇだろ。」


??「僕は...



















山田涼介だよ。」



涼介「...は?」


??「だーかーら!もう1人のあんただって言ってんの!大ちゃんじゃないんだからそんなあほ面してんなって。」


涼介「なっ...!!!だ、大体!俺そんな子供じゃねぇし!」


??「そんなん姿変えればいい話だろっ!何度も言わせんな!ここは《お前の》夢の中!俺は夢の中のお前なの!お前に夢を見させてんのはこの俺!わかったか!」


涼介「...わからん!!」←


??「なんでだよぉ...!!」


夢の中の俺は頭を抱え、座り込んだ


...なんなんだこいつ...

*→←*



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作者名:有谷 彩涼 | 作成日時:2019年6月21日 20時

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