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その魔法族は、親にはもう話はつけた、という。半信半疑ではあったが、家へ帰る方法も分からなかった彼は、取り敢えずで魔法族に従うことにした。
組分けられたのはプロティース寮。まあ、幼い頃から今とさほど変わらない人格が形成され始めていた彼には、あの五つの中では一番合っている寮だったろう。
以降も、何の問題もなく、学業成績も優秀に学校を卒業。魔法省へ就職となった。
学生生活の最中、何度か小さなトラブルはあったようだが……それ以上の特記事項はない。多くの知人に……一人の親友、とその頃から友人関係にも恵まれていたようだ。
【人間界・非魔法族をどう思うか】
幼少期は共に居た隣人であるし、特にどんな印象も抱かない。至って普通の人間、だそうだ。
【その他】
S〜Eまでの6段階
魔力量…B
魔力量自体は多くはない。が、その中でのやりくりは得意。
コントロール…S
魔力量の限界に近くない範囲であれば、ほぼ正確に操ることができる。
スピード(連射性的な)…B
戦闘に長けている訳ではないが、しかしいざというときはやる男。そのような場に立たされれば、いつもの笑みと瞳に少々の殺意を込め、杖を握る。
銀への耐性…D
銀を当てられると一瞬苦しげな顔はするが、すぐに表情を繕って「ずいぶん珍しー
彼の人格は生まれつき。特にどこで捩れたとも、どこで拗れたとも云えない。強いてそれを加速させた出来事を上げるならば、現在の同僚のとある彼との出会い。その巡りあわせが彼を更なる深みに突き落としたものと思われる。
何故彼が献身的かといえば、それは相手が自分よりも柔い小さな存在だと、彼の自称する通りに“自身がおまえの兄”だと思い込んでいるが故。兄が弟妹を身を挺して守るのも、無条件に愛すのも、あらゆるものを与えるのも、当たり前のこと。だから、全て捧げる。そして、そこに恋愛感情があったって構わない。恋などが付属してはいるが、本質は単なる愛であるのだから。第一、何よりも誰よりも弟妹が望むのであれば、それが一番の優先事項。蔑ろにはできまい。
……なんてところまでが、彼がやんわりとでも公にしている部分である。
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