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zm「A〜!A!!」

『ん゛っ』

zm「起きた?もう大先生先に降りてもうてるで?」

『…ゾム、着いたの?』

zm「せやでー?この馬車降り口1個しかあらへんから、Aが降りんと俺ら降りられないんよ…」

『ごめん。すぐ出るわ』


ガチャ
足元に気をつけて馬車を降りる。
顔をあげた時、思わず息を飲んだ。


今まで見たことある大きな建物の何百倍あるのだろうと思うほど、巨大な建物が目の前にあった。

これが城というものなのだろうが、
実際に見ると、おとぎ話のようなメルヘンチックな感じは全くなく、冷たくて禍々しい。

その巨大な建物を取り囲むおびただしい数の兵士たち。皆武器を手に目を光らせている。


その真ん中にはこれまた巨大な門があり、そのすぐ近くに鬱さんが立って待っていた。


何とか鬱さんのところまでは1人で歩いていこうとする。
すると、2人の兵士が私に武器を向けてきた。

「何者だ。」

『っ!?』

「何者だと聞いている。答えろ。」

睨みつけられ、頭が真っ白になる。
…殺される、と思った。


syp「何してるんすか」

馬車から降りたショッピくんがスっと私と兵士の間に体を滑り込ませる。

「えっ!ショッピ様?!ご、ご無事で何よりです…!その女は…?」

zm「ショッピくんが質問してるやろが。質問を質問で返すな。
ほんま、何しとんねん。
俺、客人連れていくってグルッペンに連絡したはずなんやけど」

「も、申し訳ありません。ですが、我々は何の連絡も受けていないのです。」

zm「は?どうゆうことや」

「その…当のグルッペン総統閣下様本人が今朝から不在でして…」

syp「………また脱走ですかね」

zm「………マジか…俺グルッペン探してから行くわ」

syp「わかりました。
…とにかく、彼女は"俺の"客人なんで。武器を向けんのは許さないって、他の一般兵にも伝えておいてください。」

「はっ、はい!!失礼しましたっ!」


『………』

syp「すみません…大丈夫ですか?」

『えぇ……ショッピくん、本当にお偉いさんなのね…』

syp「まぁ、新入りっすけどね。」

『ねぇ、ショッピく…』

ut「2人とも門開けるからはよおいでーー」

syp「なんかいいました?」

『ううん、なんでもないわ。』

…怖かったから手を繋いでもいいか。
なんて。
言えない。



伸ばそうとした手をさっきと同じように自分の手で握り、言えなかった言葉ごと押し殺した。

近づく限界→←-2



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作品ジャンル:恋愛
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暁郗 - え?駄作とは??え??神作の間違いでは???? (2020年11月19日 20時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - とってもええお話やん(_><_) 続き楽しみしとこ♪ 応援してます!これからも頑張え!!!! (2020年10月1日 16時) (レス) id: 565863c7d8 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 椋。-ryou-さん» コメントありがとうございます!!泣いて欲しい話として書いたので、とても嬉しいです。これ以上の褒め言葉はありません…!!更新頑張ります! (2020年9月12日 23時) (レス) id: 294441511f (このIDを非表示/違反報告)
椋。-ryou-(プロフ) - ものすごく感動しています。特に「悲恋哀歌」は何度見ても涙が出ます。更新大変かもしれませんが、これからも応援しています。 (2020年9月12日 13時) (レス) id: 8b6ca01e67 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - ソノさん» 頑張ります〜!!コメントありがとうございます!!続編も誠心誠意執筆していきますのでぜひ...!! (2020年9月7日 21時) (レス) id: 294441511f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リズ | 作成日時:2020年8月9日 12時

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