第８０話 意地悪 ページ34
私は真っ赤になりつつまだ少しヒリヒリしている唇を押さえながら、逃げ出そうとしたが、呆気なく捕まって壁ドンまでされて終了。畜生。←
『やっ、一松さ……！』
「……まだ治ってないんでしょ？」
『そ、うですけど……』
「だから治してあげるって」
『あっ、あれはっ、カラ松さんの事故、を、忘れさせるモノで、あっ、て……』
「…………」
私がまた真っ赤になって思わず俯くと、一松さんは面白くなさそうな顔をすると、私に顔をグイッと近付けた。そりゃもう顔と顔がくっつきそうな位の距離で。
『ふぇっ？！かっ、顔が近っ……』
「ねぇ、まだクソ松の事思い出してんの」
『は、『はい』、と答えたら……？』
「さっきよりも激しくしてあげる」
『ふえぇっ？！じゃ、じゃあ、『いいえ』、と答えたら……？』
「ご褒美にキスしてあげる。勿論深い方で」
『うあぁぁどっちもムリです！！耐えられません！！』
「んじゃキスする」←
『術が無いじゃないですか！？』
私はせめてもと目をギュッ、と瞑って覚悟を決めた
ーーが。
いつまで経ってもキスをしてこないので、私は恐る恐る目を開けると、そこには爆笑している一松さんの姿があった。
『ちょっ、一松さん！？何で笑って……！！』
「wwAww本当にww信じちゃって……www」←
『い、一松さん？！』
「あー、可笑しい……。唇にキスする訳ないじゃん。バカなの？」←
『うぐっ……』
私は壁ドンから開放されると、安堵の溜息を吐いた。
「……もう居間に戻ろうか、どうせ騒いでるんだろうけど」
『そ、そうですね……』
私はまともに顔を見れなくて、つい下を向くが、一松さんは先に子供部屋から出ていってしまった。私も急いで後を追うと、いきなりふっと現れた一松さん。
『へっ？！一松さーー』
『ん』、を言いかけた所で私は止まってしまった。
なんと一松さんは、私の腕を引いて私の前髪を掻き分けると、私のおでこにキスを落とした。突然のキスに私が真っ赤になっていると、一松さんはニヤッと笑った。
「「唇にはしない」、って言ったけど、「おでこや頬にはしない」、って言ってないから」
『っあ』
「……じゃ、また居間でね」
そう言うと一松さんはどこか楽しそうに階段を下りていった。当の私はと言うと、ただただ呆然と真っ赤になりながら、子供部屋の入り口に突っ立ったままキスを落とされたおでこに手を当てていた。
番外編−バレンタイン−→←第７９話 忘れる為にするのに忘れられない治療法
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ショコラ - 第65話の「溢してる」は「溢れてる」じゃないでしょうか？？ (2018年1月18日 12時) (
レス) id: 0c05feb430 (このIDを非表示/違反報告)
ソエル(グラデ松が好きすぎて鼻血がガチで出た人間) - ロリィのかい 水玉●●ーボーイみたいっすねー！！！ (2017年1月1日 8時) (レス) id: e5d5f3a62f (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - えるつんさん» ぬおおお返信遅れてスミマセンンンンンン(( まさかえるつん様･･････最俺を知ってるとはっ！フジィ！！フジ好きだよ好きだけどごめんね北のヤンキーの方が好きなんだ(( すっ、素敵な作品だなんてぇ･･･とんでもございません！！ありがとうございます！！ (2016年12月28日 0時) (レス) id: 50c053d93a (このIDを非表示/違反報告)
えるつん - ﾌｯｼﾞｻｰﾝだと…。フジ…あ、なんかフジとチョロ松って突っ込みやくで気が合いそう…。素敵な作品あざす！ (2016年6月26日 20時) (レス) id: d306f97df7 (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - 違うよ、神r【自主規制】ちゃん……！私が欲しいのはそのモジャの本体だ……！！←← だがしかし、髪はむしっていくぞ。←← 「あ"あ"あ"ぁぁ俺の髪がァァアア！！」←← あれ？どこぞのモジャが嘆いている……。←← (2016年5月8日 21時) (レス) id: 001fe28574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：粉粉粉粉粉 | 作者ホームページ：http://Conago
作成日時：2016年3月7日 22時
