第４３話 ラッキーハプニング？ ページ45
パチリ、と目が覚めた。
チュンチュンと可愛らしい雀達のさえずりが聞こえてくる。
私は暫くボウッ、と放心状態だった。
いつしか可愛らしい雀達のさえずりは止み、時計のチクタクという音だけが部屋に響く。
私はハッ、と我に返り、方目を擦って欠伸をすると、思い切り伸びをした。
『ふぅっ……。……松野さん達、起きてますかね？』
キョロキョロと辺りを見回すと、私以外、全員寝ている様だった。
時計をチラリと見ると、もう朝＿＿というか昼。
私は『人様の家で寝過ぎたな』と後悔しながらも、隣のチョロ松さんを揺さぶった。
『チョロ松さーん、起きて下さーい。もうお昼ですよー』
「ん……、A、ちゃん……？」
『チョロ松さ＿＿へっ！？』
「ふふ……、Aちゃん暖かいね……」
私はいきなり腕を引っ張られたかと思うと、チョロ松さんの腕の中に抱き締められていた。
チョロ松さんは幸せそうに目を閉じ、寝ぼけている。
突然の事に頭がついていけず、少しパニックになる。
『チョ、チョロ松さん！？寝ぼけてるんですか！？』
家族以外の男の人に抱き締められたのは二度目だけれど、一気に羞恥心が込み上げ、真っ赤になる。
「ん……、何か柔らか＿＿って柔らか、い……？」
ようやく目を開けたかと思うと、私を見るなり目を瞬いて、そして真っ赤になり、私を腕から解放すると、目にも見えぬ速さで土下座をした。
「ごっ、ごめんなさいっ！！すみませんでしたっ！！！」
『いいい、いえ、だ、大丈夫ですよ。ただ、恥ずかしかっただ、けで……っ……』
私が俯いてまた真っ赤になっていると、チョロ松さんはもっと罪悪感に満ちた顔をした。
「僕みたいな最低野郎……、死ねば良いんだ……」←
『そ、そんな事言わないで下さいチョロ松さん！気にしないで下さい！』
「気にしちゃうよぉぉおおお！！」
「煩ぁい。何ぃ？喧嘩ぁ？喧嘩なら外でやってよねぇー」
迷惑そうに起き上がったのはトド松さん。
もうお昼なのにも関わらず、眠そうに方目を擦っている。
＿＿
動画で全松のゲス顔見て一人で悶えた。←←
第４４話 「何でだろう虚しい」→←第４２話 「こんな我儘な僕を、君は愛してくれますか？」*カラ松サイド
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 345人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「おそ松さん」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロシェ - は〜あ。「おそ松さん=腐女子ひどい〜」とか、皆さんn…もう無理いい！私、自分に嘘はつけん！<ラッキーハプニング？>の時のチョロ松可愛いすぎかよお！夢主様代わってえ！シkｹﾞﾌｯｺﾞﾌｯチョロ松推しだお☆にゃーちゃん応援してるチョロ松を応援してる。 (2017年12月12日 19時) (
レス) id: 9a5f33edfe (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - ヤバイ！面白すぎて好きすぎて泣ける！ (2017年3月29日 21時) (レス) id: 12f186d333 (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - ユカさん» 分かる、分かるぜ大いに分かる！！しかし･･････。私の家庭では【松＝腐女子】というイメージが強い！！酷い！実際に腐ってｹﾞﾌﾝ何でもかんでも決めつけないで頂きたいものですなあ。でもこっそりストラップとファイルはゲットしちゃいましたｽﾐﾏｾﾝ(( (2016年12月28日 0時) (レス) id: 50c053d93a (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - 白蜜姫さん» ですよねえええぇぇぇ！！おそ兄良いですよねえええぇぇぇ(( 私も光速の速さで二階に行くぜ。おそ兄に「嫌い」と嘘ついてでも行くぜ。おそ兄愛してるううぅぅぅ！！長男過激派ですね（笑）コメントありがとうございます！ (2016年12月27日 23時) (レス) id: 50c053d93a (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - 折原臨さん» どっ、何処だっ！？『ﾝなこたｧ知るかよ』と口悪く言ってる所かっ(( すみません。アクセラレータって何ですかね･･････？おうふ、すみません知識が浅くて･･････。コメントありがとうございます！ (2016年12月27日 23時) (レス) id: 50c053d93a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：粉粉粉粉粉 | 作者ホームページ：http://Conago
作成日時：2016年1月31日 19時
