お隣さんは男装女子！？【おそ松さん】

第１５話　『あっ、肋折れたァ！！』← ページ16

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『ここは、どこ……？』

何故か私は、暗闇の中にいた。

360°見回しても、暗闇、暗闇、暗闇。

＿＿ヤダな、暗いのそんなに好きじゃないのに。

気付けば私はパジャマじゃない、女の子らしい服を着ていた。

『………いつの間に……？』

私がボウッと、自分の着ていた服を見つめていた、その時だった。

誰かの足音が、背後から聞こえてきた。

私はゆっくりと振り返る。

そこには、また“あの顔”がいた。

「やぁ、カラ松girl」

『…………はい？』

＿＿何言ってんだコイツ。←

カラ松girl？誰だよ。←←

ていうか…松野さんだよね、完全に。

『あのー…私カラ松ナントカじゃないんですけどー…』

「フッ…、近頃のカラ松girlはシャイだな……」

『そ、そうですか…(イタタタタタ…あっ、肋折れたァ！！)』←←

どうやらイタイ人らしい。

「まんまやん」って思いました？

正解です。まんまですよ。←

『と、というかそのー…寄らないでくれますか……』

「照れなくてもいいんだぜ、カラ松girl」

『だからカラ松ナントカじゃないですってば』

私は後ずさるとイタイ人までついてくる。

ついに私は追い詰められて、壁に背中をつけた。

ここは暗闇なんじゃないのか、壁なんてないでしょ、空気読まないでくれよ壁。←

壁「すまん仕事なんだ」←←

あっ、じゃあ仕方ないですね…。←←

私は生まれて初めてあの少女漫画によくあるヤツをされた。

そう、壁ドン。

初めてがこんなイタイ人だなんて…。←

『あの、もういい加減やめてくれませんかね……』

「フッ、やんちゃな唇だな……、塞ぐぜ」

私は顎に手を添えられて、顎クイというヤツまでされた。

嗚呼、私の初めてが……。←

もうキスされそうだった瞬間＿＿。

ガバッ

『ちょっ、待っ、こんなの嫌ああああああっ！！』

私はガバッと布団から飛び起きた。

チュンチュンと雀の可愛らしい鳴き声が聞こえる。

『夢？最悪な夢……』

私はまだ、今でも気分が最悪なのに、もっと最悪になる事を知らない。

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