【ツイステ】なにも、要りません。

ー ページ18

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イデア「僕はオルトとは違って、陰キャだから...」


『何故陰キャだとダメなのでしょう？
陽キャだと取り繕う方がなんというか、こう......

馬鹿らしい、と言いますか。
自分は自分、他人は他人ではダメなのですか』

イデア「...体育の時に余る」

『余れば先生と組めばいい。
もしくは誰かに入れてもらえば良い。

イグニハイド寮は貴方だけじゃないんでしょう？』


背中を摩る。
イデア君は俯いてばかりだ。


『下を向いてはいけません。
前を向かなきゃ何も見えません。

だからそうやって転んで、孤立するんです。
下を向くから、かえって目立つんです。
下を向くから、恥をかくんです。』


イデア「......」

『何故前を向かないのですか？
貴方はもっと人間らしくするべきです。
腕を揺らして歩けるのも、姿勢を乱して座れるのも、人間だけでしょう？』

イデア「....ぼく、だけ」

『そうやって殻にこもるから罵られて孤立して余り物になるんですよ。

努力すれば人は認めます。
転んでも、あいつは前を向いてたからって手を引いてもらえるんです』

イデア「ッ...でも、そんなの僕には」

『ゲーム内の貴方はどこに置いてきたんですか？

楽しそうに騒いではしゃいで、キルしてたでしょう？
同じようにやればいいんです。
楽しめることは楽しめば良い。』

イデア「......」

『次3年の時間は数学、連立方程式の復習からです。』

そう言って、今度こそイデア君から離れた。

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