「ごめん。」 ページ26
監督生 side
『フェージャ。
ヨコハマに帰るなら、あんた一人で帰って』
サティルちゃんと同じところから来たという、謎の男。
フョードル・ドストエフスキー。
彼は帰り道を知っていた。
「...サティルちゃん、元の世界が恋しいんじゃなかったのかな」
ドストエフスキーが立っている、反対側の入口の柱から盗み聞きをする。
雨が降っているはずなのに、自然と会話は耳に入ってきた。
ドスト「...おや。
妹にされた久々のお願いがそんなものとは思いもしませんでした」
なぜです、と言った声が聞こえた。
『あたし、もう殺したくないよ』
...殺したく、ない?
ドスト「ふぅん。」
そう唸って、中庭の入口に座る。
不穏な空気を感じた。
ドスト「でも貴方の異能力は破壊にピッタリのものですよ?」
『でも回復だってできる』
ドスト「回復や蘇生には莫大な体力が必要なのとは対に、破壊なんて4分の1ほどでしょう」
『っ......』
ドスト「たとえ今あなたがここで殺しをやめようが、人殺しということに変わりはありませんよ」
サティルちゃんが、人殺し?
そ、そんなわけない。
『ほんっと、その性格大嫌い。
止めようと思えばいつでもあんたは止めれたのに』
ドスト「僕はまだあの頃、子供でしたから。
...まぁ貴方よりは大きかったですけれど。
それに僕は貴方に殺せと懇願しているところしか見ていませんし」
『それだけでも十分だ』
ドスト「ふふ。
因みに聞きますが、あの日どうやって殺したのですか?」
なんで...?
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おとーふくん(プロフ) - ありがとうございます!!気をつけます!!死柄眼残夏さんも体調にお気をつけて自身の小説更新、がんばってくださいねー!!! (2020年7月16日 7時) (レス) id: 2f2d7a1768 (このIDを非表示/違反報告)
死柄眼残夏(プロフ) - とても面白いと思います!!ツイステも文ストも大好きです!!体調に気を付けながら更新頑張ってください!!応援してます!!♪ \(^ω^\ ) (2020年7月15日 20時) (レス) id: 43c43a1464 (このIDを非表示/違反報告)
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