『恐怖。』 ページ21
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あたし、最初にこの世界に来た時。
どうでもいいってずっと思ってた。
いつかこの世界とも、みんなとも。
お別れするんだから、仲良くする意味は無いって。
傷つけたって、優しくしたって無意味。
成績も人脈も人望も要らない。
寝れればそれで幸せだったの。
いつからか変わってしまった。
アズール、フロイド、ジェイド。
3人の自由な生き方がたまらなく好きになった。
学園内ではモストロラウンジというお店を経営してお金を稼いで。
テストの時にはみんなに契約させて無理やり働かせてみたり。
気に入らないやつがいたら締めてみたり。
あたしはそんな生き方をしてみたかった。
これ以上、誰かのために人を殺るのも、自分の心を殺るのも嫌だった。
本当は学校に通いたかった。
殺しなんて学びたくなかった。
本当はフェージャと居たかった。
初めての兄弟と離れたくなかった。
本当はみんなと仲良くしたかった。
良くしてくれる人を手放したくなかった。
本当は、本当は本当は。
『あたし...あたし、みんなと同等な、価値のある人間になりたかった』
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おとーふくん(プロフ) - ありがとうございます!!気をつけます!!死柄眼残夏さんも体調にお気をつけて自身の小説更新、がんばってくださいねー!!! (2020年7月16日 7時) (レス) id: 2f2d7a1768 (このIDを非表示/違反報告)
死柄眼残夏(プロフ) - とても面白いと思います!!ツイステも文ストも大好きです!!体調に気を付けながら更新頑張ってください!!応援してます!!♪ \(^ω^\ ) (2020年7月15日 20時) (レス) id: 43c43a1464 (このIDを非表示/違反報告)
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