「フジツボ」 ページ18
フロイド side
たまたま川辺で散歩したかった。
気分だったのだ。
「あれ、フジツボちゃん寝てる...」
河川敷で寝るなんて、痛いだろうに。
おかしな子。
「フジツボちゃー...サティル?」
触った肌は冷たく、長時間水に触れていたのかと思うほど。
俺らは変温動物だが、恒温動物にとって川の冷水はきついものだろう。
何度揺すっても起きない。
むしろ、揺する度に深く眠っているとも感じる。
「ね、フジツボちゃん?」
アズール、アズールを呼ばなきゃ。
けどここから離れたらいけない。
スマホはあいにく持ってない。
連れてこう。
「フジツボちゃん、寮に帰ろう?」
ひんやりとしたフジツボちゃんは、悲しそうに眠る。
童話のようにキスをしたら...なんて思ってキスもしてみた。
けれども変化なんて何一つなかった。
______________オクタヴィネル寮。
アズール「フロイド、またサボ...りま...」
サボりましたね、と言い切る前に彼は固まる。
それは恐らく、俺の腕の中で眠るフジツボちゃんと、滴る水を見たからだろう。
アズール「談話室へ、暖炉をつけなさい」
薬を持っていきますから、そういってアズールは動き出す。
ジェイドはニコニコとこちらを見ている。
それが異常にムカついた。
「......後で締める」
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おとーふくん(プロフ) - ありがとうございます!!気をつけます!!死柄眼残夏さんも体調にお気をつけて自身の小説更新、がんばってくださいねー!!! (2020年7月16日 7時) (レス) id: 2f2d7a1768 (このIDを非表示/違反報告)
死柄眼残夏(プロフ) - とても面白いと思います!!ツイステも文ストも大好きです!!体調に気を付けながら更新頑張ってください!!応援してます!!♪ \(^ω^\ ) (2020年7月15日 20時) (レス) id: 43c43a1464 (このIDを非表示/違反報告)
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