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クルーウェル side
ユウ「記憶が、消える?」
「正確に言うと、嫌な記憶によるマイナス思考をプラスに変える、だ。
あいつは他人の記憶を操る」
デュース「そんな危険な」
「危険だからこそ、だ。
さっきジェイド・リーチが言っただろう。
“自分はアンドロイドである思い込み、魔法による知識の増幅化”。
これは全部魔法で仕組まれていた」
ふわり、とマジカルペンを振る。
すると、レオナにくっついていたAは意識を失う。
「実際あの昔話だって、フロイド・リーチとAしか体験していないだろう?
それを利用したんだ。
2人の記憶さえ書き換えてしまえば、Aは完璧に騙される」
フロイド「じゃあ、」
『あの日、人間に攫われたのは嘘?』
「...魔法をはじき返すとは。」
『ねぇ、なんで?
なんで私は狙われなきゃならなかったの?
ユニーク魔法のせいで、みんなから遠巻きにされた...』
眠ったはずのAは魔法を弾き返し、俺の傍によって質問をする。
わかるわけが無い。
俺はアンドロイドではないのだから。
「ステイだ。
落ち着け仔犬。
答えを急いだって意味は無い」
頭をそっと撫でると、ぷくりと頬を膨らませる。
『分からないなら分からないっていえばいいのに。』
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