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ページ29

クルーウェル side



ユウ「記憶が、消える?」

「正確に言うと、嫌な記憶によるマイナス思考をプラスに変える、だ。

あいつは他人の記憶を操る」


デュース「そんな危険な」


「危険だからこそ、だ。
さっきジェイド・リーチが言っただろう。

“自分はアンドロイドである思い込み、魔法による知識の増幅化”。

これは全部魔法で仕組まれていた」


ふわり、とマジカルペンを振る。
すると、レオナにくっついていたAは意識を失う。


「実際あの昔話だって、フロイド・リーチとAしか体験していないだろう?

それを利用したんだ。
2人の記憶さえ書き換えてしまえば、Aは完璧に騙される」


フロイド「じゃあ、」



『あの日、人間に攫われたのは嘘?』


「...魔法をはじき返すとは。」


『ねぇ、なんで?
なんで私は狙われなきゃならなかったの?

ユニーク魔法のせいで、みんなから遠巻きにされた...』


眠ったはずのAは魔法を弾き返し、俺の傍によって質問をする。

わかるわけが無い。

俺はアンドロイドではないのだから。

「ステイだ。
落ち着け仔犬。

答えを急いだって意味は無い」


頭をそっと撫でると、ぷくりと頬を膨らませる。


『分からないなら分からないっていえばいいのに。』

【マジフト】→←【人魚】



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作者名:おとーふくん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年8月5日 21時

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