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side妓夫太郎
そうだ…思い出した、俺の妹の名前は"梅"だった…"堕姫"じゃねぇ。いや…梅も酷かったなあ お前の名前は 死んだ母親の病名からつけたんだからなぁ…
俺たちは遊郭の最下層で生まれたから…俺は何度も母親に殺されかけたんだからなぁ…俺はそれでも生き延びた。枯れ枝のような弱い体だったが必死に生きていた。
俺は腹が減ったら鼠や虫を食い,遊び道具は客が忘れて帰った鎌だ。
そんなある日、変わり始めたのは___________
________妹の"梅"が生まれてからだ。お前は俺の自慢だった。
年端もいかない頃から大人がたじろぐほど綺麗な顔をしていた。俺は妹のおかげで取り立ての仕事や喧嘩が強いのも…その要因だ。
____しかし、そんな中…妹の梅が13歳の時だ
妹が客の侍の目玉を簪で突いて失明させ、そのせいで梅は縛り上げられ生きたまま焼かれた。俺はその時仕事だったから居なかっただけ…俺は戻ってくると
梅「う …う う」
俺は妹が燃えた遺体を見て
妓夫太郎「わぁぁぁぁぁ やめろやめろ!!何も与えなかったくせに 取り立てやがるのか 許さねぇ!!許さねぇ!!元に戻せ 俺の妹を!!でなけりゃ 神も仏もみんな殺してやる」
俺は妹に傷つけられた女と簪で片目を失った侍を鎌を使って"殺った"。
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作者名:月の舞 | 作成日時:2021年6月20日 22時