主人公（ヒロイン）の親友（モブ）らしいのですがどうしてこんなイケメン達に愛されるのでしょうか【d!】

第十五話「第１倉庫裏で」 ページ16

「てかすまんな、またトンが迷惑かけてもうて」


『いえいえ、全然大丈夫ですよ』


そう言いながら寝ているトンちゃんをトントンさんに渡す


「そういえば何で」


「Aちゃんっ美香ちゃん来たわよっ」


トントンさんが私に何か聞こうとした時


天王寺先輩が美香ちゃんを連れてこっちに来る


「Aちゃぁ〜んっ！」


『美香ちゃん！』


フラフラしながらこっちに近づいてくる美香ちゃんを受け止める


そんな美香ちゃんに心配して皆が近づく


「もー急に居なくなって心配したよっ！」


「大丈夫〜？」


『へーき？』


私の肩に頭を預け撃沈している様子の美香ちゃん


「あはは…」


そんな中チャイムが鳴った



「？あれ？美香ちゃんは？」


放課後、廊下から希が教室に顔を出す


『えーっと…』


そういえばいつの間にかクラスに居ない


「あ、前田さんに呼ばれてたよー！」


『前田さん…？』


確か中等部になってから転校してきた女の子


良い噂はあまり聞かない


「A」


『あーい』


私と希はいつも一緒に帰ってる３人に断りを入れて


先生や生徒達の情報から第１倉庫に向かった


「A、う、裏」


希が震えながら第１倉庫の裏を見る


正直私も震えている


だってこんなの初めてなんだし！！！


『ふぅ…』


「「行こう」」


ﾋﾟｯ


ﾋﾟｯ


私と希は二人で裏へ向かった



「ゾム、どした？」


「いやあれAちゃんやない？」


「あんなところになんでおるんや？」



「さーて、なんで呼ばれたか分かる？」


「いや、知らない…」


「今までのこと、朝のことも？」


「媚びてるでしょ？」


前田さんが同級生と一緒に美香ちゃんを囲む


「正直、うざいし邪魔なんだよね、橋本さん？」


心拍数が上がる


早く美香ちゃんを助けなきゃ

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