主人公（ヒロイン）の親友（モブ）らしいのですがどうしてこんなイケメン達に愛されるのでしょうか【d!】

第十三話「人混み」 ページ14

昨日の紅茶の件はただの偶然と処理し


私はいつもの５人と学園まで歩いていた


「え？何あの人だかり…」


学園の近くまで来たが


門が人で溢れていた


そしてその人だかりのほとんどが女子


「これじゃあ中入れないじゃん…」


『めんどくさっ…』


でも学園に入るにはこの門が一番早いので


私達は大勢の女子達の間を通り中に入ることにした


「っはぁ…」


『あー…』


やっとあの人混みを抜けてきた、が


「あれ？美香ちゃんは！？」


気づいたら美香ちゃんが居なくなっていた


『え、まさかまだあん中？』


「美香ちゃーん！？」


友達が美香ちゃんを呼ぶが返事は無い


え、どうしよ。


ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ


『へっ…』


「美香ちゃんならあそこよ♡」


「きゃー！智彦様！」


気づいたら私の後ろにはイケメン4人のうちの一人で


オネエの高等部三年生、天王寺智彦先輩が居た


そしてその天王寺先輩が指さす場所は


女子の群れの原因でもある桐谷先輩と松本先輩が居るところだった


「あ、ほんとだ！」


『いやなんで…？』


桐谷先輩と松本先輩の間に美香ちゃん


それを囲む女子の群れ


「誠也くんに捕まえられちゃったみたいねっ」


強引なんだからっ


とはしゃいでる天王寺先輩を横目に


私達はただ美香ちゃんを見守るしかなかった



『で、天王寺先輩は何でここに？』


「えー？居ちゃ駄目ー？」


数分経ってもずっと私達と居る天王寺先輩


何が目的なのだろうか


「てかどうする？美香ちゃんずっと先輩達と居るけど」


『このままここに居るのもね…』


退屈だしそれに時間の無駄だ


「ﾌﾞﾋｯ」


「え？」


『あれぇ？！』


『なんでこんなところにおんの？！』


「ﾌﾞﾋｯ」


気づいたら足元にトンちゃんが居たので抱きかかえる


「あら、その子トントンくんのところのトンちゃんじゃない？」


トントンくん…？


あの黒髪眼鏡の人だろうか


「Aにすっごい懐いてるね…」


『おん…かわいい…』


「ﾌｶﾞｧ〜」


「あら寝ちゃったわね」


抱きかかえてすぐに眠ってしまったトンちゃん


何故私の足元に居たのだ？


「おーい！トーン！？」


わお、なんか二足歩行の豚さんが来るぅー！


『希、あれ何？』


「いや豚。」


『天王寺先輩あれ何ですか？』


「え？トントンくんよっ♡」


あれー？


私の思ってたトントンさんとは別人なのかなー？


私は二足歩行の豚さんと目を合わせないように


幼馴染みの希の後ろに隠れた

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